他人に関心を持つって、どういうことなんだろう。

人事の違和感

「1on1が進捗確認ミーティングになってしまう」
そんな課題があります。

うちは客先納期に追われ忙しい。
でも部下が何をしているのか、あまり把握できていない。
折角の場なので、業務の進捗について報告してもらい、
障害となっている問題について、解決策を話し合っている。
結果、上司も部下もWin-Winなので、結果オーライだよね?

そんな風に言われると、私は少し考えてしまうのです。

そこで、私は「1on1で取り上げるとよいテーマリスト」
を作って配布することにしました。

  • 最近、気になっていることは何ですか
  • あなたの推しについて、教えて下さい
  • 今の仕事は楽しいですか
  • 業務上、困っていることがあれば教えて下さい

そしてそこには、以下の言葉を添えました。

この時間で、何か結論を出す必要はありません。
あなたが、何か判断する必要もありません。
ただただ、好意的関心を持って、
部下が語る経験に耳を澄ましてみて下さい。

これは、私が傾聴のセミナーで聞いた言葉なんです。


さて、このリストを配り半年たった頃、再びアンケートを取ってみたんです。

そこには以下のような言葉が並んでいました。

上司のコメント

  • 業務以外の話を聞こうとすると、部下が口ごもる。
    プライベートを聞くとハラスメントになりそうで怖い。
  • ぼやっとした曖昧なことを聞くと、
    「なぜ、それを知りたいのですか?」と逆に質問されてしまう。
  • 困っていることを聞くと、堰を切ったように要望がでてきた。
    でも、その場で答えられないことばかりで、困ってしまった。
  • 嫌そうな顔をされたり、沈黙が続くことが耐えられない。
    腹の探り合いみたいになるので、とても疲れる。

部下のコメント

  • 今日は何でも話せと言われても、本当のこと言ったら
    人事考課に差し障りますよね。
  • 「そのとき、どう感じたの?」とか聞かれても…
  • 困っていることを訊かれたので、答えたんですが…
    それは、どうにかできる問題ではないのです。
  • こんなことなら、業務進捗報告の方がマシかもしれません。

テーマの選択肢を提示したら上手くいく…
そんな目論見は見事に外れてしまいました。

私は、上司と話していて
その人のものの見方が垣間見える瞬間が、実は好きなんです。

「へえ、この人、そんな風に考えているんだ」
「なるほど、こうやって人を動かそうとしているんだな」

って…

いろんなタイプの上司が居て、それぞれ特色があるんです。

特に尊敬する人の考え方には、興味がありますし、
吸収したいって思うんですよね。

人に関心を持つとは、
質問を投げることなのでしょうか。

それとも、
答えの出ないまま相手と居ることなのでしょうか。

他人に関心を持つって、何だろう。


人に関心を持つことと、
キャリアを語り合うことは、同じではないのかもしれません。

では、そもそも
キャリアは上司と話すものなのでしょうか。

👉 次の記事:キャリアは、上司と話すものなのだろうか

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