Mustにモヤモヤするとき|主語が誰なのか分からない

技術者のキャリアと悩み

キャリア面談のとき、
「あなたは、何をやることに意味を感じますか?」

そう問われて、モヤモヤした人もいるのではないでしょうか?

以下のような違和感を感じたことはないでしょうか?

  • 私の担当業務や、この職位が果たすべき役割は、しっかり理解している。
    (何を今さら答えれば良いのだろう)
  • 自分の使命は、専門技術を活かして会社に貢献することだと考えている。
    (けれど、最近何だか違うことが求められているような気がする)
  • 自律的な使命感が求められる一方で、会社が技術者に求めていることは曖昧である。
    (一体、何が求められているのだろう?)

Mustは、上司と部下の間で、最もすれ違いが起きやすいテーマです。

技術者は、自分の専門能力を活かすことが、存在意義だと考えている

技術者は専門能力を活かした業務をしています。
それにプライドを持ち、自分がこの会社に身を置く意味だと
考えているのではないでしょうか。

そして、意味の無いことを、やらされることを極端に嫌います。

そのため、今さら存在意義を問われると、
モヤモヤしてしまうのではないでしょうか?

また世の中のトレンドが、
モノづくりからコトづくりにシフトしていく中で、
自分の存在意義を揺らがされているように
感じることもあるのではないでしょうか?

もしかすると、
「自分が感じている意味」と、
「会社から求められている意味」が
ずれてきているのかもしれません。

「業務に向かう姿勢」の確認なのか?

上司が部下に、価値観を問うとき、
それは「業務に向かう姿勢」を確認することに
なってしまうのではないでしょうか?

すなわち、
「会社が、あなたに求めている役割を理解していますか?」
「あなたの職位に求められているレベルを理解していますか?」
と問うていることと、等しくなっているように思うのです。

これは、同僚間の会話で、
「あなたは、業務を行う時、何を大切にしているの?」
と訊くのとは訳が違うのです。

上司や部下が悪いのではなく、
その関係性が、質問の意味を変えてしまうのです。

問いの形は同じでも、
誰が誰に問うかによって、
その意味は大きく変わってしまうのです。


こうなると、
キャリア面談は期末の評価面談のようになってしまいます。

私は前職で、上司ー部下間での
キャリア面談を行う仕組みを整えました。
その時期は9月。
なぜなら、期初にすれば目標設定面談、
期末にすれば評価者面談と
区別がつかなくなってしまうからです。


Must は本来、
「I must ~」と自分に問いかける言葉だったはずです。

すなわち、自分の内側にある感覚に触れながら、
静かに探っていくものだったのではないでしょうか。

それなのに、日本で主語が曖昧にされ、
様々な主語をとるようになってしまったのではないでしょうか?

使命であるなら、主体的なキャリアになりますが、
他者からの要求であれば、そこからの距離は
離れていってしまいます。

もしかすると、
Mustとは「与えられるもの」ではなく、
自分の中で見つけていくものなのかもしれません。

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 「Will-Can-Must にモヤモヤするとき」

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