私は製造業の人事部で、1on1ミーティングを担当しています。
昨年から本格的に導入しました。
各マネージャーの担当は15~20人くらいですね。
一巡したようなので、効果を確かめるべく、アンケートを取ってみたのです。
「部下との距離が近くなった」と、
その効果を上げるマネージャーが居る一方で、
「わざわざ1on1と銘打ってやる必要があるんですか?」
という声もあるんです。
総じて上司側は、実施する意味を感じているようなのですが、
部下側に否定的な声が多いんですよね。
そこで技術部のマネージャーにヒアリングしてみたんです。
「普段何しているのか分からないんですよね。
パソコンに向かって忙しそうにしている。
今回、”1on1”っていう時間を取っていいことになったじゃない。
有難いよね。折角の機会だから、いろいろ訊いてますよ。」
一方で、その部下にもヒアリングしてみたんですよ。
私の顔を見ると渋い顔していましたが、彼は大学の後輩なので、
ちょっと突っ込んで訊いてみました。
「1on1では、どんなこと話しているの?」
「そうですねえ。主に業務の進捗確認ですね。
普段、なかなか時間が取れないし、会議では話せない、
細かい問題も報告していますよ。」
「ん…報告なの?」
「そう、報告と相談です。最初は課長から、
”今日は悩んでいることがあれば教えてくれ”と言われたんです。
だから、業務の障害になっていることを伝えたんですよ。」
「悩みって、業務の障害なの?」
「はい、業務上の障害も悩みの一つですよ。
でも、最大の業務の障害は〇〇さんですよ。
社内でも有名ですよね、あの人。
”課長、なんとかして下さい”よって、話したんですが、
とても困った顔して、固まっちゃったんです。」
「…」
「だから、話題を変えたんですよ。
愚痴っぽい奴って思われても、私の評価が下がるだけじゃないですか?
だから進捗報告です。いい機会だと割り切りました。」
「…」
「そうしたら、課長。いろいろ訊いてくるんですよ。
すっかり予定時間をオーバーしてしまいました。
お陰様で、仕事は進むようになりましたよ。」
あれ? 何かおかしい…
進捗確認なら、1on1と言わなくてもいいですよね。
では、1on1で「聴く」とは、本当は何を聴くことなのでしょう。
では、
「聴く」とは本当は何を聴くことなのでしょう。
もし関心を向けること自体が難しいとしたら――
次の記事で、
他人に関心を持つとは何かを考えてみます。
👉 次の記事:他人に関心を持つって、どういうことなんだろう。


コメント