私は典型的なオタク研究者でした。プロの研究者に必要なのは確かな技術と豊富な知識。専門性こそが最重要と考えていました。
アスリートの心技体とは何か
そんな私も五十路となり、若手研究者に対し「技術者にとって「よい仕事とは何か」という問いを語る役割が回って参りました。散々悩んだ挙句に思い出したのが「心技体」。私は文科系人間でスポーツとは縁遠い人生を歩んできました。しかしある時、息子の少年野球の手伝いをすることになり、技術書を読み漁り、メンタルトレーニングの書籍にも触れることになりました。その中で述べられていたのが心技体。よいパフォーマンスをするためには、これら三つのバランスを上手くとることが重要。体育会系の皆さんならピンときますよね。

今をときめく大谷翔平選手が花巻東高校1年時に立てたマンダラート(ココ)にある「ドラ1 8球団」という目標を達成させるための8つの小目標を心技体で分類すると、心に相当するものが3つもあるのです。トップアスリートが如何に心の部分を大事にするか、このマンダラートからも良く分かります。大谷選手がすごいのは、野球に向かう姿勢や礼節であり、これがファンの心を捉えるのでしょう。
技術者にとっての心技体とは何か
さて、これを技術者に当てはめてみるとどうなるのか? 私はこのように描いてみました。

- 心 : 失敗にも動じない不屈の魂、集中できる強い意志
- 技 : 経験に基づいた技術
- 体 : 豊富な知識(基礎体力に相当)
やはり心の部分が重要ですね。今の若手技術者は、「技術を通じて社会貢献する」という明確な意思を持っている人も多く、これらは心の部分に他なりません。さすが「SDGsネイティブ」です。単なる個人的な興味だけで進路を決めてきた私とは比較になりませんね。
私が彼らに伝えられるのは、たくさんの失敗経験と、恥ずかしいという気持ちを原動力に歩んできた人生経験だけかな…と思い直したら、肩の力が抜けました。今、私はググっても出てこない失敗経験を若手に語っております。
技術だけでは、よい仕事にはならない。
その背景にある「心」と、それを支える「体」があって、はじめて仕事は形になるのだと思います。
技術者は、自身の役割を全うしたいと
考えている人たちだと、私は思います。
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