カウンセリング考

キャリアコンサルタントの部屋

「ありたい姿」ばかりを追いかけない ~揺らいだ自己概念は何か?~

ロープレを行っていると「仕事に対するポジティブな価値観」を聴こうとされる方が多いですね。 相談者が描く「ありたい姿」が実現できず、自己概念が揺らいでいるという場合であれば、全く構わないのですが...
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面接試験の口頭試問と論述試験 ~相談者同席の下、言えないことは答えない~

ロープレ勉強会の口頭試問で問われること、主訴はJCDA論述試験の問い3、今後の展開は問い4に相当します。口頭試問も論述も問われている観点は同じなのに、論述だと普段使わない言葉で回答される方がいます。何故でしょう?
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キャリアコンサルタントと相談者の関係を四料揀から考える

以前、禅宗における「四料揀と和尚さんのカウンセリング」についてご紹介しました。今回は、人(主観)をキャリコンとし、境(客観)を相談者と置いて、キャリアカウンセリングにおける、キャリアコンサルタントと相談者の関係を考えてみます。
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キャリアにおける自己理解不足、仕事理解不足とは何か?

私はこの言葉を聞くと、どうにもこうにも自身の中には取り入れたくない感覚を覚えます。そもそも理解不足とは何でしょう?
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「意味の出現」を促す質問は難しい2 ~過去問こそが好事例~

「経験の再現は出来ても、意味が出現しない」というお悩みは、誰しもが経験することです。マジックワードがある訳ではないのですが、その事例は論述試験の逐語録にはっきりと見ることができます。
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仕事に対するポジティブな価値観ばかり聴いてしまう

仕事の価値観ばかりを聴いてしまう背景には、「ネガティブなことよりポジティブなことを訊いた方が、しゃべってもらえるのでは?」という思いがあるのかもしれません。しかし、モヤモヤしているネガティブな経験を再現しないと、「相談者の自己概念の揺らぎ」を捉えることはできません。
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カウンセリングの普及を阻むもの 2

私は「キャリアに関する専門知識を身に着ければ、 悩める技術者を支援することが出来る!」と確信して、キャリアコンサルタントの資格を取得したのでした。しかし現実は甘くありません。全く声が掛からないのです。
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カウンセリングの普及を阻むもの

国はキャリコンを10万人にする計画を立てていたようですが、伸び悩んでいます。その理由の一つに、キャリアカウンセリングを受けたいという人が少なく、苦労して資格を取ってもカウンセリングを実践してみる機会が少ないことがあります。今回はキャリアカウンセリングの普及を阻むものについて考えます。
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時間軸を変えてみる ~再現すべき経験は過去のものとは限らない~

再現すべき経験=過去の出来事という思い込みはありませんか? 相談者は未来の出来事を頭の中で疑似体験し、モヤモヤしているのかもしれません。
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カウンセリングと二つの瞑想 ~マインドフルネス瞑想とコンパッションの瞑想~

カウンセリングにおいて、相談者および自分自身への注意レベルを上げるため、マインドフルネス瞑想を行っています。またカウンセリング後、自身のケアのためにコンパッションの瞑想をしています。
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キャリアカウンセリングにおいて大事にしてきたものを捨てる ~邪魔をするなら横に置く~

キャリアカウンセリングの際には、私の自己概念の中核を成してきた能力を捨てます。「来談者中心カウンセリング」を実施しようとしたとき、これらの能力はことごとくそれを邪魔をするからです。ここでは、その手放し方をお話しします。
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カウンセリングは一期一会 ~箇条書きの要約では分からない主訴~

会社における議事録のノリでカウンセリングのメモを書いてしまうと、相談者の主訴を把握することは出来ません。自己概念の揺らぎは文脈や発言の細部に現れるからです。逐語録でなくては読み取れないのです。
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相談者の言葉は正確にまとめないといけないという思い込み

私は典型的な問題解決思考の人間でした。正確に復唱できることを自身の強みであると考え、それを誇示していたように思います。これらを捨てると要約癖を抑えることが出来、相手の言葉のニュアンスなどに集中することが出来るようになります
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来談目的につながるような具体的な経験が引き出せない

来談目的をお訊ねし「~で悩んでいます」とおっしゃるので、「何があったのですか?」と経験の再現を試みる。しかし「具体的に何かあったわけじゃないけれど、何だかもやもやしている」と返されることがあります。
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技の中に心を見る ~やり方から在り方へ~

ロープレ勉強会で受験生のロープレを聴き「上手ですねえ」と言ってしまい、自分自身で違和感を感じました。上手というとスキルのレベルが高いようなニュアンスですが、私が関心したのは、そこにカウンセリングマインドを感じたからです。