技術系研究者にとって35~40歳はターニングポイント ~可能性を狭めないために事前にすべきことは何か?~

大学院を出た技術系研究者が民間企業の研究所に入り、管理職になるまでの間、取り組むことになる大テーマは3~4つではないでしょうか? 24歳で就職し、4年×3~4テーマで36~40歳。この時期がターニングポイントとなります。可能性を狭めないために、30~35歳の時期をどう過ごすべきかについて、考えてみたいと思います。

コラムを本にまとめました

本ブログ掲載のコラムを再構成・再編集し、電子書籍 として出版いたしました。元となったのは2年半、150回あまりに及ぶ受験生とのロープレ勉強会での学びです。今回、同じ志を持つ皆様にマインドおよびスキルを還元し、「Well-beingなキャリアとは何か?」について共に考えるために本にまとめました。ぜひ、ご一読下さい!

マインドフルネスを職場に採り入れる ~安心安全な職場作りの基本~

PERMAHモデルに基づいた職場風土の改革を行う際、何から取り組むべきでしょうか? 私は断然、Hだと思います。禅の世界では「調食~調眠~調身~調息~調心」と言います。心理的安全性が低い職場においては、皆の心が乱れていますので、これを調えることを第一とすべきなのです。ここでは「会議前の3呼吸(調息)」をお伝えします。

論語と算盤 ~道徳と経済は合一すべきである~

札野先生の講演内容の重要な結論の一つに、「倫理的に仕事をすることにより、社会に福利をもたらし、技術者自身もよく生きられる」があります。このように一見両立しないような概念を同時に目指すべきとした人物が渋沢栄一です。日本実業界の父と呼ばれる渋沢栄一翁は「道徳と経済は合一すべきである」という”道徳経済合一説”を唱えました。

技術者のWell-beingとは? ~PERMAHの観点で考える~

札野教授が提唱する技術者倫理教育は、Professional としての技術者の在り方を問うものであり、Well-beingを目的とします。ここでは主体的幸福度を測る指標として、PERMAH理論を紹介します。この観点によって一見バラバラな技術者のWell-beingが明確になり、技術系部署で講じるべき対策が見えてきます。

期待される行動変容 ~講演・研修によって何が変わるか?~

研修を成功させるには、4:2:4が重要と言われます。研修前が4、研修当日が2、研修後が4。この重みで考えることが重要です。研修後に行動変容を起こすためには、事前にそれを想定し企画することが重要なのです。そこで札野教授の講演・研修によって、どのような行動変容が見込めるのかについて、対象階層別にお伝えします。

感情を無視するとどうなるか? ~そりゃ頭でっかちにならざるをえません~

私は5年余りマインドフルネスを実践し、特に企業の技術者・研究者にその重要性を訴えてきましたが、なかなか伝わりませんでした。彼らを「カウンセリングが効きにくい人たち」と括ってしまうのは簡単ですが、白旗を上げきれない自分が居ます。そこで先に提案したモデルを基に、もう少し考えてみたいと思います。

自分の感情に気付くということ ~カウンセラーにもクライエントにも有効な訓練方法~

カウンセラーにもクライエントにも重要なのは「自己や他者の感情を知覚し、自分の感情もコントロールできること」。いわゆる心の知能指数が高いことです。また知情意のバランスに優れた人であることも重要です。これらを高めるためには、マインドフルネスをお薦めします。身体感覚に意識を向けることによって、心の知能指数を上げましょう。