キャリア面談のとき、
「あなたは、業務を通じて、何がしたいですか?」
そう問われて、モヤモヤした人もいるのではないでしょうか?
- 夢がなければダメなのか?
- 夢を会社の上司に語らなければいけないのか?
- 夢は崇高なものでなければならないのか?
- 遊ぶ金が欲しいではダメなのか?
- 夢は仕事に求めなければならないのか?
- 理不尽な指示に、夢を諦めてきたのに、今さら何を?
就活生でもあるまいし
「この会社で何を成し遂げたいか」
就職活動の中で、何度も問われてきた問いです。
けれど、数年働いたあとで、
同じ問いを職場で投げかけられると、
どこか違和感を覚える。
それはなぜでしょうか。
以前は飲み会で語るものだった
技術者には、意外とロマンティストが多い…私はそんな風に思います。
NHKプロジェクトXで、一世を風靡したヒット商品の開発物語を見て、
「自分もいつしかヒット商品を出して、世の中に貢献するんだ!」
と心を震わせた人は、少なくないでしょう。
その思いを実現するため、専門知識を学び、できること(Can)を増やし、
興味ある分野の会社に就職したのです。
職場の飲み会で、技術の話になると、熱っぽっく語る…
時間を忘れて研究に没頭する、
そんな無数の星が紛れ散らばっていたのです。
しかし、夢が会社の会議室に持ち込まれると、急にギクシャクする。
以前は、オタク気質の技術者が、
「これは面白い!夢の技術だ!」と心躍らせたテーマも、
この技術開発の社会的価値は何だとか、
売上げは幾らだ? 本当に儲かるのか? などと言われると、
すっかり及び腰になってしまう。
何とか実施にこぎつけたプロジェクトも、予測できない情勢の変化や、
理不尽とも思える経営判断によって、中止されてしまう…
そんなことは、幾らでもあるのです。
辛酸をなめ続けた技術者が、
「自律的なキャリアを歩むためには、夢を持て!」
と会社側から言われたとすれば、
モヤっとくるのは当然のことかもしれません。
夢そのものが消えたわけではない。
ただ、「語る場」が変わったとき、
同じ言葉でも、意味が変わってしまうのかもしれません。
会社のWill(方針)と摺合わせ
会社員である限り、個人のWillは、会社のWillとの摺合わせです。
勤務経験が長いほど、それは身に染みて分かっている。
技術者は前提条件を気にしながら会話を進めるので、
突然「やりたいことはなんですか?」と問われても、
「ん…? (何を答えたら良いのだろう?)」
と思うのではないでしょうか?
また、上司にしてみても、
「Willを聴いたところで、それが叶えてやれるかどうかは別」
と思って聴いているのではないでしょうか?
聴いたところで、そっと棚に置く…
そんな扱いになってはいないでしょうか?
もしかすると、
「やりたいこと」を問うているようでいて、
実際には「会社の中で実現可能なWill」を探している。
そんな構図になっているのかもしれません。
価値観の違い
「技術者たるもの、専門能力を発揮することによって、事業に貢献すべきだ」
前職において、私は長い間、そう信じて疑いませんでした。
しかし、
技術者にも、多様な価値観を持った方がいます。
Willを語ることを自然と感じる人もいれば、
そうでない人もいる。
それにも関わらず、
「Willを語れること」が前提とされると、
すれ違いが生まれてしまうのです。
もしかすると、
Willとは「語るもの」ではなく、
それぞれの中に静かに存在しているものなのかもしれません。
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「Will-Can-Must にモヤモヤするとき」


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