昨夜、市内で花火が上がりました。ずどんと響く音を聞き、屋上に出てみると高層マンションの向こうに立派な花火が上がっておりました。今年はコロナ禍の影響で僅か10分のショーでした。
「あのマンションがちょっと邪魔だね」と妻が言うので、確かにそうだなと思いつつ、花火をバックに浮かび上がるマンションの姿を見て、「ウクライナでは、今もああいうビルにミサイルが撃ち込まれているのだな」と思いました。そこには人々の生活があるのです。
このブログを始めたころに始まったウクライナの戦争。早期に収束することを祈っておりましたが、戦火が止むことはありません。日本での報道が少なくなっただけで、今も爆音におびえ、寝られない夜を過ごしている方がおられるかと思うと、やりきれないですね。
先日、中日新聞に哲学者 鷲田清一先生が、ナタリアさんという六十歳の女性の言葉を紹介しています。
生まれ故郷だから帰るのです。働いて税金を払い、街を再建したい。誰にも迷惑をかけずに自由に生きたいです。
鷲田清一「時のおもり」中日新聞、2022年8月13日
この言葉も、”ずどん”ときました。じぶんたちが自由でいられる街を再建するために働く。働くことの意味を考えされられました。□
コメント