1. ホーム
  2. 今ここをよく生きよう
  3. 実践するための3つのコツ ~周りの力も利用する~
このコラムでは、講演会などで得た「ちょっといい話」を実践するためのヒントを提供します。
所要:3分

週末、社外の講習会に参加して良い話を聴いた。早速、聴いたことを実践しようと思ったが、月曜の朝に出社すると日々の雑多な業務に追われ、実践どころではなくなってしまった… 誰しもこんな経験を持っていませんか? これを”「月曜日の朝」問題”というのだそうです。(出典:「パディ・ミラー他:イノベーションは日々の仕事の中に,英治出版」)

研修会でなくとも、同じようなことはあります。書籍で読んだこと、TVやYouTubeで見たことなど、やってみたくなるようなTIPSは今の世に溢れています。でもなかなか実践するまでには至らず、習慣化までしようとなると更にハードルは上がりますね。そんな経験をしてきた私が実践のコツを3つお伝えします。

熱が冷めぬうちに人に話す

人間は忘れる生き物です。どんなに素晴らしい体験でも、時が来れば忘れ色あせます。これに抗うには、出来るだけ早く誰かを捕まえて学んだことを話してしまいましょう。その人が忙しくて、すぐに話を聴いてもらえなければ会う約束をしてしまいましょう。

私はこの方法を意図的に使ってきました。出張した帰りの新幹線の中、上司への報告メールを打ってしまい、「明日これやります」と宣言してしまうのです。受け取った上司にしてみれば「アイツ、なんだか熱いなあ…」と面食らうかもしれませんが、言った当人が実行に移す確率は確実に高まります。上司も共感してくれれば「帰ったら詳しく話を聴かせてくれ!」となりますから更にGoodですね。

他人に話すためには要点をまとめますので、内容が定着しやすくなります。これは、樺沢紫苑先生のベストセラー「アウトプット大全」にも書かれていますね。

同じ研修を受けた人とバディになる

MiLIのSIYで使われていた方法がコレ。同プログラムでは最期に「バディを作りましょう!」と講師が発します。この研修では、かなり自分のことを曝け出して対話をするので、それまでに”お友達”が出来ています。そこで連絡先を交わし合い、次にいつ連絡を取るかを決めます。実際に会っても、LINE、Zoomでも何でもいいのです。研修で学んだことを実践し、その感想を交わし合う日を決めてしまうのです。

これを、ピアプレッシャーといいます。人は約束をしたことを守ろうとするので、何かしら実践に移すのです。相手が自分より熱心に取り組んでいたりすると、程よいプレッシャーが掛かるので、より良い方向に行きますね。

実践すると気持ちいいモードに入る

これまで「実践」=「難しいもの」、「するべきだが容易でないもの」、「工夫したり、ノルマにしないと出来ないもの」と捉えてきました。しかし、そんな苦行のように捉える必要はないとも言えます。「学んだことを試し、その結果からまた学ぶ」という実践のプロセスは、人間が本来持っている好奇心に基づくものだとも言えましょう。実践することで「成長したな」、「あの勉強は無駄ではなかったな」という充実感を感じたことは、誰しもあるのではないでしょうか? 肩ひじ張らず「小さな挑戦」から始めてみると人生が楽しくなってくることでしょう。

なお前述の書籍「イノベーションは日々の仕事の中に」では、月曜日の朝問題への対処法として3つのことが挙げられています。

  • シンプルなプランを今すぐ立てる
  • パートナーを決める
  • 本書を読み終える前に最初のミーティングを設定する

先延ばししないためのエッセンスが含まれていますね。2014年の本ですが、全く色あせない良書だと思います。□

\ 気に入ったら、いいね&シェア下さい/