ビジネスの世界における「塩漬け」とは、
案件の放置や、人材の飼い殺しを示します。
飼い殺しにされ、腐っている人は少なくないでしょう。
同じ状態でも言葉による定義の仕方を変えると、
何か違った面が見えるかもしれません。

コロナ禍による案件放置
私は前職にて、技術系部署の人財育成を担当していました。人材ではなく”人財”とし、技術者への敬意を払いながらも、技術者魂を鼓舞していました。しかし時期が悪かった… 会社業績は下降気味となり、教育訓練費は削減され続けました。またコロナ禍に突入し、リアル研修は軒並み自粛。新入社員研修ですら、音声のみのSkypeに切替えられました。今でこそ、リモート研修は当たり前ですが、在宅勤務も始まったばかりの頃であり、脆弱なインフラの下、たびたび通信が途絶えました。LINEでの連絡も併用しながら、四苦八苦していたことを思い出します。
その一方で、新しい取組みをしようと企画しても企画しても、何も通らない。人的資本経営への転換が求められる中、「このままでいいのか?!」と声高に叫ぶのですが、何も変えられない… 私はすっかり”塩漬け”にされた気分になっていました。上司との格闘で痛めた傷口に、塩は染みるのです。水分は染み出し、すっかり、しんなりした状態になっておりました。このことも、早期退職の原因の一つになったのです。
発酵と腐敗の違いは何か
あれから1年。私はサステナブルな菜園ライフを目指し、野菜作りを楽しんでいます。肥料や園芸資材の価格高騰が続いているため、米ぬかぼかし肥料を自作しています。微生物の力は偉大であり、それが発酵となれば野菜の収量は増加。反対に腐敗となれば、病気の原因となって収量は低下します。

発酵と腐敗の違いは何かと言えば、人にとって有用なものを発酵、有害なものを腐敗というだけであり、どちらも微生物の働きです。
そんなことを考えていたら、「塩漬けは腐敗を防ぐだけでなく、発酵を促すものだ」ということに改めて気付きました。私は塩漬けをネガティブなものと捉え、”腐っていた”のですが、発酵するための時期だったと捉えれば良かったのです。実際、適度な発酵期間を経て、いい感じになってきました。ちょっと鼻につく匂い/臭いがあるかもしれませんが、それも発酵のなせる技。良い意味で自分らしさを出し、新しい仕事に向かっていきたいと考えています。
今の状態が「腐敗」なのか「発酵」なのか、
すぐに答えを出す必要はありません。
ただ、その捉え方によって、
これからの意味は大きく変わっていきます。
👉なぜ同じ状況でも意味が変わるのかはこちら


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