カウンセリングと二つの瞑想 ~マインドフルネス瞑想とコンパッションの瞑想~

キャリアコンサルタントの部屋
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私はロープレ勉強会に参加する前に、短時間の”マインドフルネス瞑想“をしています。ほんの数分のこともあれば、10~15分行うこともあります。

今はフリーランスの身なので、心が乱れていることは少なくなりました。しかしサラリーマンの時は、職場での人間関係や会議でのモヤモヤなどを引き摺り、とても他人様のお話しを聴けるような状態ではなかったことも多々あります。

そんな時は、しっかり瞑想をしてから参加するようにしていました。足を組めない場合は、椅子に腰かけたままでも構わないのです。この場合の効果は以下の二つです。

  • 相談者への注意レベルが上がる
  • 自分自身への注意レベルが上がる

雑念がスッと収まることで、自分自身の外と内、それぞれに対する感度が上がると言っても良いでしょう。相談者の自己概念の揺らぎは特徴的な言葉やニュアンス、表情や身振り手振りに現れます。外への感度が低いと、それに気付くことが出来ません。また内への感度が上がっていないと、ロジャースの”自己一致”など出来るはずもありません。自身が感じる違和感を言葉にし、自己開示するなんて出来ないのです。

相談者に向かう直前、ほんの15~30秒でも、姿勢を正し目を閉じて3呼吸するだけでもいいのです。吸うときは自分の身体に意識を集中し、吐くときは要らないものを手放していきます。深呼吸が終わったら、ゆっくりゆっくり目を開け、「ヨシ! これからは相談者の時間!」と一言。これを行うだけで集中力が高まるのです。

また、相談者の話を受容・共感することには大変なエネルギーが要ります。ネガティブな感情を受け容れることは容易ではなく、「話を聴いて、こちらもすっかり落ち込んでしまった」、「結局のところ、何の手助けも出来ないことを知って、虚しくなった」ということはよくあることでしょう。そんなときは、”コンパッションの瞑想” をお薦めします。慈悲の瞑想とも言います。

その目的や効果については上手く説明することは難しいのですが、「ありのままの自分」を認めてあげるような感じです。私はYouTubeの”MiLI コンパッションの瞑想”を聴きながら毎朝行っています。これはパールズが唱えた「ゲシュタルトの祈り」にも通ずると私は思います。

瞑想をして心を調えることは、よりよいカウンセリングをするため、そして自身の心の健康を保つために必要不可欠なことだと思います。二つの瞑想をぜひお試し下さい。□

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