基本的態度

ブログ担雪埋井

ブログ 担雪埋井(たんせつまいせい)

本ページには、旧サイト「担雪埋井(たんせつまいせい)」のコラムを掲載しています。新コラムも順次掲載していきます。 キャリアコンサルタントの部屋/今ここをよく生きよう/徒然なるままに/写真館
キャリアコンサルタントの部屋

理由が分かれば治すことが出来るのか? ~全人的な関わりでコンステレーションを感じる~

日本における臨床心理学・分析心理学の権威、河合隼雄先生の最終講義の動画を拝見しました。講演のタイトルは「コンステレーションについて」。知的好奇心をかきたてられる素晴らしい内容でした。その中で紹介された、あるエピソードに深く共感したので、今回はそれについて書きたいと思います。
キャリアコンサルタントの部屋

自己主張の強い私に抗って ~カウンセリングスタイルに正解は無い~

私は技術系研究職としてのキャリアを歩んできたため、「自分なりの考え方を持つこと」を自身に課し、「自分なりの考え方が無い人」を疎んじるようになっていきました。そうやって”自己主張の強い私”が形作られてきたのです。来談者中心カウンセリングを行うため、自己主張を抑えるようになりましたが、再び”べき論”が頭をもたげてきました。
キャリアコンサルタントの部屋

解決策が無い話を聴く ~役に立たないことを恐れなくていい~

キャリア面談の仕方について理解活動をしていたときのこと、あるリーダーが不安な顔をしています。お話しを聴いてみると、「キャリアの重要性については理解したが、部下の話を聴いてしまったら、解決策を提示してやらないといけないよね? 自分のキャリアも描けない中で、部下のキャリアなんて約束してやることは出来ない。」と言うのです。
キャリアコンサルタントの部屋

ケースに学び、ケースに捕らわれない ~パターン化を防ぐには謙虚さが欠かせない~

キャリアコンサルタント更新講習(リモート)において、受講生同士のロープレを実施したときのことです。キャリコン役を実施した後の講師の方とのやり取りです。私が「このパターンでは」という言葉を口にした途端、ピキッと音がしたのです。モニター越しの講師の顔色がみるみる曇っていく... どうやら地雷を踏んでしまったようです。
キャリアコンサルタントの部屋

経験代謝は抽象的で難しい? ~修養までに時間が掛かる~

JCDAが提唱するカウンセリングスタイルとして、経験代謝があります。国家資格キャリアコンサルタントの実技をJCDAで受ける際、問われているのは「経験代謝を理解しているか?」であり、本ブログでも度々述べてきました。しかし「経験代謝の考え方は抽象的で難しい」といった声もよく耳にします。ここでは、その理由について考えます。
キャリアコンサルタントの部屋

好意的関心とは何か? ~相手の成長を願う基本的態度~

キャリアカウンセリングを学ぶと「好意的関心を持ちなさい」とよく言われます。相談者に対して好意的な関心を持つことは、相談者との信頼関係を構築するために必要不可欠だからです。しかし私がこの大切さに気付いたのは、資格を取得した後かもしれません。原因論を捨て、自己成長論に基づくカウンセリングを志向するのは容易ではありません。
キャリアコンサルタントの部屋

技の中に心を見る ~やり方から在り方へ~

ロープレ勉強会で受験生のロープレを聴き「上手ですねえ」と言ってしまい、自分自身で違和感を感じました。上手というとスキルのレベルが高いようなニュアンスですが、私が関心したのは、そこにカウンセリングマインドを感じたからです。
キャリアコンサルタントの部屋

おじさんの防御線 ~その心を開くためにカウンセラーは何が出来るのか?~

カウンセリングをしているとオジサンは、「悩んでいるのに、自身の感情は表に出さず、自身の中で解釈した差障りのない言葉に言い換え、客観的事実のように語ります。そんなオジサンの心を開くために、カウンセラーは何が出来るのでしょう?
キャリアコンサルタントの部屋

答えは自身の中にある ~正解が外にあると思うから悩む~

初めてカウンセリングやコーチングを受けようとする人の多くは「正解を教えてもらおう」と思って来訪します。「専門家に訊けば、悩みを解決する方法を教えてもらえる」と思って来るのです。 しかし、悩みというのは自己概念の揺らぎであって、その解決策は相談者が自ら導き出すしかないのです。