キャリアコンサルタントの部屋

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技術者・研究者はなぜキャリアカウンセリングを受けたがらないのか? 

私の前職は自動車業界。「100年に一度の大変革」という言葉がしきりに叫ばれていました。私は研究所の企画部門で人財育成を担当しておりましたので、技術者のキャリア形成の重要性を声高に叫んでおりました。しかし技術者・研究者は「カウンセリングを受けたがらない人たち」だと思うのです。そう考える理由について述べてみたいと思います。
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キャリコン論述 問い3への向き合い方 ~原因論に基づく問題解決は封印しよう~

キャリコン論述試験(JCDA)”問い3”にどう向き合うか? について私見を述べます。「相談者の問題」をどう捉えるか? 「相談者の自己概念の成長」というカウンセリングの目的に対し、どのようにアプローチすべきか? が重要であり、アドラーの目的論に基づいたアプローチが必要なのです。
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コーヒーの海にどっぷり浸かりましょう ~カップの意味を考えよう~

國分康孝先生が提唱されたコーヒーカップモデル。カウンセリングのプロセスを初期、中期、後期に分け、言語的スキルと非言語的スキルを使い分けながら、カウンセリングを進める様子を図式化したものです。「信頼関係を作り、問題点を把握し処置する」と捉えれば、ごくごく当たり前のように見えますが、カッブ状になっている意味を見失うと...
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対話型AIによるカウンセリングと迷惑 ~他人に相談することは迷惑なのか?~

NHKおはよう日本にて「対話型AI×メンタルヘルス」という特集を拝見しました。対話型AIの深化により、今や簡単な相談にも即座に応じでくれるようですね。一人のキャリアカウンセラーとして、とても考えさせられました。
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感謝の気持ちで不安を抑えよう ~キャリコン面接試験に向けて~

いよいよ第23回キャリアコンサルタント試験の面接が始まりますね。ロープレ勉強会で毎週のようにトレーニングを積んでこられた受験生の皆さま、いよいよです。今回は皆さまに向けてエールを送ります。
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「ありたい姿」ばかりを追いかけない ~揺らいだ自己概念は何か?~

ロープレを行っていると「仕事に対するポジティブな価値観」を聴こうとされる方が多いですね。 相談者が描く「ありたい姿」が実現できず、自己概念が揺らいでいるという場合であれば、全く構わないのですが...
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面接試験の口頭試問と論述試験 ~相談者同席の下、言えないことは答えない~

ロープレ勉強会の口頭試問で問われること、主訴はJCDA論述試験の問い3、今後の展開は問い4に相当します。口頭試問も論述も問われている観点は同じなのに、論述だと普段使わない言葉で回答される方がいます。何故でしょう?
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キャリアコンサルタントと相談者の関係を四料揀から考える

以前、禅宗における「四料揀と和尚さんのカウンセリング」についてご紹介しました。今回は、人(主観)をキャリコンとし、境(客観)を相談者と置いて、キャリアカウンセリングにおける、キャリアコンサルタントと相談者の関係を考えてみます。
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キャリアにおける自己理解不足、仕事理解不足とは何か?

私はこの言葉を聞くと、どうにもこうにも自身の中には取り入れたくない感覚を覚えます。そもそも理解不足とは何でしょう?
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アフターコロナのコミュニケーション ~キャリコンとして考えること~

新型コロナウィルス感染症が2類から5類への引き下げとなり、アフターコロナの時代がやってきました。そんな中、「NHKスペシャル アフターコロナ 人と会うのがツラい ~科学で解明!心の異変~」を拝聴しました。
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「意味の出現」を促す質問は難しい2 ~過去問こそが好事例~

「経験の再現は出来ても、意味が出現しない」というお悩みは、誰しもが経験することです。マジックワードがある訳ではないのですが、その事例は論述試験の逐語録にはっきりと見ることができます。
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仕事に対するポジティブな価値観ばかり聴いてしまう

仕事の価値観ばかりを聴いてしまう背景には、「ネガティブなことよりポジティブなことを訊いた方が、しゃべってもらえるのでは?」という思いがあるのかもしれません。しかし、モヤモヤしているネガティブな経験を再現しないと、「相談者の自己概念の揺らぎ」を捉えることはできません。
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カウンセリングの普及を阻むもの 2

私は「キャリアに関する専門知識を身に着ければ、 悩める技術者を支援することが出来る!」と確信して、キャリアコンサルタントの資格を取得したのでした。しかし現実は甘くありません。全く声が掛からないのです。
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カウンセリングの普及を阻むもの

国はキャリコンを10万人にする計画を立てていたようですが、伸び悩んでいます。その理由の一つに、キャリアカウンセリングを受けたいという人が少なく、苦労して資格を取ってもカウンセリングを実践してみる機会が少ないことがあります。今回はキャリアカウンセリングの普及を阻むものについて考えます。
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時間軸を変えてみる ~再現すべき経験は過去のものとは限らない~

再現すべき経験=過去の出来事という思い込みはありませんか? 相談者は未来の出来事を頭の中で疑似体験し、モヤモヤしているのかもしれません。