ケースに学び、ケースに捕らわれない ~パターン化を防ぐには謙虚さが欠かせない~ キャリアコンサルタント更新講習(リモート)において、受講生同士のロープレを実施したときのことです。キャリコン役を実施した後の講師の方とのやり取りです。私が「このパターンでは」という言葉を口にした途端、ピキッと音がしたのです。モニター越しの講師の顔色がみるみる曇っていく... どうやら地雷を踏んでしまったようです。
キャリコン面接試験の口頭試問 ~主訴構造化のポイント~ 論述試験で問われていることと、面接試験で問われていることは、ほぼ同じです。問い3は主訴を問うており、問い4は今後の進め方を問うています。よって、①来談目的、②相談者が大事にしている価値観、③それが揺らがされた経験などについて質問をすれば、経験代謝を意識したカウンセリングをしようとしていたのか否か、分かってしまいます。
自動運転プログラムを止める ~マインドフルネス瞑想はジャッジをしない訓練法~ 自動運転といっても、今流行りの自動車の自動運転ではありません。思考の自動運転です。 キャリアカウンセリングのインテーク面談、これは相談者の来談目的を聴き、主訴を構造化するための面談。国キャリの面接試験はこれを模擬したものです。この際、重要なことは来談目的を聴いてもジャッジ(判断)をしないことですが、簡単ではありません。
カウンセリングスキルを日常業務で使う ~人間関係が変わります~ 私のキャリコン仲間に、大手企業で管理職をされている方が居ます。その方とお話しした際、こんなことをサラッと言われました。 キャリアカウンセリングを学んで良かったことを一つ上げるなら、会社業務での人とのやり取りが大きく変わったことですね。会議の席で、上司に反対意見を述べられても、「〇〇さんは、そう思われるのですね..」と。
経験代謝は抽象的で難しい? ~修養までに時間が掛かる~ JCDAが提唱するカウンセリングスタイルとして、経験代謝があります。国家資格キャリアコンサルタントの実技をJCDAで受ける際、問われているのは「経験代謝を理解しているか?」であり、本ブログでも度々述べてきました。しかし「経験代謝の考え方は抽象的で難しい」といった声もよく耳にします。ここでは、その理由について考えます。
キャリアコンサルタント倫理綱領が改正されました ~改正のポイント~ 私たちキャリアコンサルタントの基本的姿勢・態度や行動規範となる、倫理綱領が大幅改定されました(R6/1/1付)。この手の改正については、その主旨が解説されていて然るべきかと思うのですが、残念ながらネットには載っていませんね... そこで、私なりに変更点を解釈してみました。改正点の理解にお役立ていただければ幸いです。
Will-Can-Mustとキャリアアンカー ~Willを明確にすることをヨシとしない人も居る~ キャリアチェンジを考える際、よく使われるフレームワークにWill-Can-Mustがあります。やりたくて(Will)、出来て(Can)、求められる(Must)仕事ならば、適職であると考えます。しかし、Willなんて書けないという方が少なからずおられるのです。そこでキャリアアンカーの視点から、Willについて考えました。
資格を取ったらどう活かすか?(2) ~STARで表現しよう~ キャリコン実技試験(面接)の際、必ず訊かれる質問「資格をとったらどう活かしますか?」にどう答えるべきかついては、以前にも示しました。今回は就職や転職面接の際に良く使われる、STARというフレームワークを使ってみましょう。これを使うと、どんな課題感を持って、何をしようとしているのか、簡潔かつ明確に伝わります。