技術者のよくある悩み―1|技術者こそ「相談できる力」がキャリアを守る ―― 一人で抱え込まないための視点

技術者のよくある悩み

―― 一人で抱え込まないための視点


技術者の方とお話をしていると、こんな言葉をよく耳にします。

「仕事の問題は自分で何とかしてきた」
「人に相談するほどのことではない気がする」
「弱いと思われたくない」

もし、あなたにも心当たりがあるなら──
それは決して珍しいことではありません。

なぜ技術者は「他人に相談しづらい」のか

技術者という職種は、

  • 問題を自分で切り分ける力
  • 正解を論理的に導く力
  • 成果を個人スキルで証明する文化

の中で評価されてきました。

その結果、

  • 「分からない」と言わない
  • 「助けてほしい」と言わない
  • 「自分の問題は自分で処理する」

という姿勢が、美徳として内面化されていきます。

「やれない理由なんて言うな! 出来る方法を考えるのが、技術者だ!」
そう言われて、私も技術者人生を歩んできました。

キャリアの悩みは「技術的課題」と同じやり方では解けない

一方で、キャリアの悩みはどうでしょうか。

  • このまま今の会社でいいのか
  • 管理職になることを求められているが、納得できない
  • 技術者としての価値が下がっている気がする

これらは
✔ 正解が一つではなく
✔ 数値で測れず
✔ 一人で考えるほど視野が狭くなる

という特徴を持っています。

技術的課題と同じやり方で解こうとすると、行き詰まりやすい。
ここが、多くの技術者が陥るポイントです。

「相談できる人」は弱いのではなく、戦略的である

相談とは、

  • 答えをもらうこと
  • 判断を丸投げすること

ではありません。

むしろ、

  • 自分の考えを言葉にする
  • 視点の偏りに気づく
  • 選択肢を増やす

ための思考整理のプロセスです。

キャリアの節目で相談できる人ほど、

  • 判断が早く
  • 後悔が少なく
  • 長期的に自分の納得感を保てる

傾向があります。

昭和~平成の技術系の役員は、
「キャリアなんて、自分で切り拓くものだろ? ”他人に何とかしてもらう” なんて甘い!」
と言うかもしれません。

けれど、それは間違いです。「何とかする」のは、その人です。
相談することは、「他人に何とかしてもらう」ことではありません。

まずは「相談する練習」からでいい

いきなり大きな決断を話す必要はありません。

  • まとまっていない気持ち
  • 何が不安なのか分からない状態
  • 誰にも言えずにいる違和感

そうした段階こそ、第三者との対話が役に立ちます。

まとめ

相談できない自分を責める必要はありません。
「こんなことで悩むのは、自分の問題解決力が足りないからではないか」
と考える必要もありません。

ただ、もし今、
「一人で考え続けて、同じところをぐるぐるしている」
と感じているなら──

それは、次の視点が必要なサインかもしれません。

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  技術者の悩みは特殊じゃない ―― 同じ壁で立ち止まる人が、実はたくさんいる


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技術者のキャリア相談では、
「何を相談していいか分からない」という状態から始まることが少なくありません。

当相談室では、答えを与えるのではなく、
一緒に考え、整理し、納得できる判断を支える対話を大切にしています。

もし今、誰にも話せずにいる違和感があれば、
一度言葉にしてみるところから始めてみてください。

👉 一度言葉にしてみる


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