ホームページ刷新にあたり

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キャリア開発で良く用いられるフレームワーク ”Will-Can-Must”。やりたいこと(Will)、出来ること(Can)、求められること(Must)の3つが揃う仕事ならば、幸せですね。

但し、中高年のエンジニアにこれを提案すると、以下のような答えが返ってくるのではないでしょうか?

  • Will? この齢になって、夢なんて無いよ。そこそこ出世したし、当初の夢は達成したんじゃないのかな。
  • Can? 世の中の動きが早くて、追いついていけないよね。体力的にも能力的にも、出来ることは減ってきたよねえ…
  • Must? 会社から求められていることに対して、俺は一生懸命やってきたよ。

特に大手企業に勤めてきた方々は、WillとMustは会社が決めるものであり、自分の一存ではどうにもならない… けれど、できること(Can)を増やそうと懸命に努力してこられたかと思います。しかし、諸行無常、全てのことは移り変わっていきます。積み上げてきた技術の陳腐化は避けられません。新しい知識を身に付けようにも、頭が追いついていきません。社会に対して「できること」が減っていくと、自己肯定感はみるみる低下。体力的な衰えも、それに拍車をかけます。

私は前職において人材育成を担当しており、この状況を憂いでいました。

  • WillもMustも、会社から与えられるものではない! あなた自身で決めるんだ!
  • いくつになっても、Canを増やす努力を怠るな!

と息巻いていたのです。そして私は56歳で早期定年退職をし、キャリアチェンジをしました。大手企業の研究企画職から、フリーランスの対人支援職へ転身したのです。


さて今回、ホームページを刷新するにあたり、旧ページを見直してみると、以下のような気付きがありました。

  • プロフィールには、やってきたことを並べ、「俺はまだ出来る!」と、Canをひたすら主張。
  • その視点は、完全にプロダクトアウト。求められているかどうか?(Must)は決め打ち。いいものを提供すれば、買ってくれるという態度。お客様から求められているもの(Must)は私が想像したものに過ぎず、現場との接点は遠くなるばかり…
  • 「自身の専門性を活かした仕事がしたい!」という夢(Will)のゴリ押し。(私のキャリアアンカーは”専門・職能別能力”です
  • 「俺は前職場のシニアエンジニアとは違うんだ!」と、ギラギラした思いが丸出し。「他人と比べた途端不幸が始まる」などと言いながら、私はひたすら自分を他者と比べています。

これでは事業は成り立たないですよね…
その背景には、技術者としてキャリアを歩んできた私の中に、「他者には出来ず、自分にしか出来ないことを提供して、初めて価値となる」という、強い思い込みがあったことに気が付きました。

このサイトで提案している「ライフキャリア相談」と「技術者育成コンサルティング」ですが、同等以上の価値を提供してくれる事業者は、山のようにあるかと思います。特にキャリア相談においては、”無料”のサービスが五万とあります。悲しいかな、タダには敵いません(泣)。持っておられる情報量も半端ではありません…(国には敵いません) 「技術者育成コンサルティング」についても、今現在、企業の第一線で育成をされている方の知見には敵わないかもしれません。

まあ、何と言いますか… ”他者に出来ない”なんて、かなり傲慢ですよね。

無論、この視点は大事だと思いますが、これだけに拘っていたらダメだと思います。類似のサービスは他にもあります。だからこそ「貴方に聴いてもらってよかった」、「貴方から買ってよかった」と言われるようなサービスを提供していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。□

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