プロフィールと経営理念

プロフィール
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プロフィール

稲田 豊(Yutaka Inada)
稲田豊コンサルティング事務所代表、 国家資格キャリアコンサルタント
東北大学大学院 工学研究科 精密工学専攻 博士課程(後期) 修了、博士(工学)。
CDA心理相談員(中災防)防災士両立支援コーディネーター基礎研修修了(労働者健康安全機構、2025/2)。YeLLサポーター。

自動車部品会社にて研究開発、企画業務、人材育成、風土改革に従事。キャリア開発に目覚め、国家資格キャリアコンサルタント取得(第18回)。新人教育、キャリア研修などの社内講師を務める。2023年5月、早期退職し、個人事業主として独立起業。「自己の素晴らしさに目覚め主体性を持って活き活きと生きる」ことを目指し、キャリア×ウェルビーイング×技術での対人支援を行う。

強みは、スピリチュアリティ・向学心・好奇心(VIA-IS)。戦略性・達成欲・指令性(Strengths Finder)。MBTIは建築家-主張型(INTJ-A)。1967年東京都生まれ、愛知県在住。

経営理念

Mission-Vision-Value

当事務所の Mission-Vision-Value は上図の通りです。

Mission(社会的使命)は「誰もが相談し合えるウェルビーイングな社会の実現」としました。
カウンセリングは精神を病んでしまった方が受けるもので、心理士や医師が行うというイメージがあります。これは心理カウンセリングと呼ばれる領域で、うつ病などの精神疾患を扱い、投薬治療を行うこともあります。世知辛い世の中、精神を病んでしまう方は多く、地域のメンタルクリニックはどこもパンク状態だと聞きます。私も前職在職中、多くの仲間が休職してしまう様子を見てきました。その度に「もっと早く悩みを聴いてあげられなかったものか」と悔やんだものです。

「皆忙しそうにしているから、相談なんて出来ない」、「プライベートな問題だから上司にも相談できない」。日本人は我慢をすることが美徳であると捉えるので、誰にも相談できずに休職に至る方が多いのです。「他人に迷惑を掛けたくない」という思いが強い方は、AIによるテキストカウンセリングを利用されることもあるようです。「機械相手に人生相談…」とても寂しい世の中です。

そんな方には是非カウンセラーのもとを訪れて欲しいのですが、手っ取り速いのは身近な方に話を聴いてもらうことです。配偶者や友人、会社の上司・同僚・部下に、ちょっと悩みを聴いてもらうだけで、どれだけ楽になることか… これは「民間セクターによるケア」というのだそうで(東畑開人「ふつうの相談」)、悩みが解決するなら専門家に頼らずともいいのです。私は「誰もが(日常的に)相談し合える社会の実現」を目指しており、それがウェルビーイングな社会だと考えています。「相談”し合える”」ことが重要であり、「辛いときはお互い様」という日本人らしさを大事にしたいと思います。


しかしながら、”相談”という極めて基本的なコミュニケーションの場は、どんどん減り続けています。SNSでの発言は出来ても、目の前にいる身近な人に相談することが出来ない。現代人は「(本質的な悩みについて)聴いてもらうこと」の嬉しさを忘れてしまったのではないでしょうか?

我々キャリアコンサルタントは、お互いの悩みを題材とし、カウンセリングの練習をするのですが、時に心の奥底にある悩みの本質気付くような展開になることがあります。それは見たくない自分の姿であったり、思い出したくもない過去の出来事だったりするのです。しかし、それに向き合うことで得た気付きは、その人の人生にとって宝物となることがあります。カウンセリング自体が、カウンセラーから贈られたギフトとなるのです。但し、これは体験した人でないと分からないのです。「1on1やキャリア面談で、何を聴いたらいいか分からない」という方は多いのですが、これは「聴いてもらって嬉しかったという経験」に乏しい方でしょう。経験豊富な方なら「自分が聴かれて嬉しかったこと」を聴けるからです。ぜひ当事務所の「ライフキャリア相談室こころ」で、その体験をして欲しいと考えております。私は全力で貴殿のお話しに耳を傾けさせていただきます。これをVision(目指す姿)の1つとしました。

またVisionの二つ目は、「技術者育成コンサルティング」であります。私は数少ないエンジニア出身のキャリアコンサルタントです。最近、システムエンジニア出身のキャリコンの方は、ちらほらお見受けしますが、機械系エンジニア出身のキャリコンは極めて稀と思います(その理由はココをご覧ください)。私の特徴や経験を通じ、貴社の人材育成のお手伝いができればと考えています。

なお、「ライフキャリア相談」と「技術者育成コンサルティング」で成しえたいものは、お客様の課題解決に寄与することです。「課題解決」というと一部のキャリコンの方は毛嫌いするようですが、相談者が望むものは、本質的な精神的課題の解決はもとより、具体的な課題解決だと考えています。むろん、それを具体化するのは相談者本人ですが、それを支援するところまでがキャリアコンサルタントの責務であると私は考えています。


さて、前述のMission、Visionを達成するための行動規範(Value)として上げたのは、戒定慧(かいじょうい)と呼ばれる仏教の教えです。戒とは戒律であり、守るべき規範。十善戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)を示します。「守らなければならない」と考えると厳しいですが、「守った方が良く生きられる」のが戒なのです。習慣として身に付けることができれば素晴らしいと思います。

定とは禅定のことで、心を一つに調えることです。私は坐禅、マインドフルネスでこれを養っていますが、相談者に向き合うカウンセラーには必須です。調身~調息~調心ですから、心を調えるためには、息を調え、身体を調えることが大前提です。

慧とは智慧のことであり、正しく生きるためには智慧を習得することが必須だからです。カウンセリングやキャリアに関する知識は継続的に吸収していきたいと考えています。ここで言う智慧とは、単なる知識ではなく、EQ(心の知能指数)を高めるための学習も含まれています。この3つは、どれか一つが欠けてもダメであり、バランスよく修めることが重要だと考えています。


以上の Mission-Vision-Valueに基づき、当事務所を運営していきます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

我が信条

「我が信条」と題して、2事業を行う際に大切にしていることをお伝えします。

ライフキャリア相談室こころ

“ライフキャリア“の問題解決を支援

多くの人はキャリアと聞くと職業的キャリアを思い浮かべると思います。しかしカウンセラーとしての私は、キャリアを“ライフ&キャリア“として広く捉えます。なぜなら人生における職業の重みづけは人様々であり、人生の全てを職業に注いでいる方もいれば、生活の糧として好まざる仕事をしている方もおられるからです。職業的キャリアにおいて何を重視するかを問う、キャリアアンカーというセルフアセスメント1がありますが、職業的成功よりライフスタイルを重視する方も多いのです2。私は相談者に向き合う際、特定のキャリア理論に基づくフレームワークを適用せず、相談者のライフ&キャリアを見据えて、本質的な問題解決を支援します。

自己理解を核としたキャリア支援

情報過多の世の中で、忙しさに追われている方は多いのではないでしょうか? 忙しいとは“心を亡くすこと”。外部情報を検索するGoogleが自己探求のための研修プログラム”Search Inside Yourself”を開発したのは必然かもしれません3。その根本にある禅は、自らの仏心に気付くことを重要視しているからです。カウンセリングは対話を通じて個々の経験を語り、自らの価値観に気付いていくプロセスであり、自己理解に他なりません。それを深めることは、他者との違いを理解し、他者を受容することにつながります。多くの悩みは対人関係によるものであり、自己と他者をほどよく受容できれば解決していくと考えています。

技術者育成コンサルティング

求める技術者像の明確化と、後継者育成策の具体化

経営理念と人材戦略の結びつきが曖昧なまま、リスキリングなどの言葉で不安を煽り、従業員に自主性や自律性ばかりを求めてはいないでしょうか? ただ漠然と従業員に、新規事業創出やイノベーション創出を求めてはいないでしょうか? 技術者のアウトプットは将来の製品技術に直結するため、中長期戦略に基づいた人材育成が必要不可欠であり、これは経営課題です。まずは求める技術者像を明確にすることが肝要であり、それに紐づいた形で育成策を具体化する必要があります。強化すべきコア技術が明確ならば、後継者育成を急ぐ必要があり、その立案には技術者の参画が欠かせません。私は元技術者の知見を活かしながら、これらを討議する場をコーディネイトし、人材戦略を具体化4します。

聴ける技術系マネージャーの育成

技術者の後進育成を行うためには、各領域における技術的な専門知識が必要不可欠であり、人事部門だけでは対応できません。そのような事情から、「部下のキャリアは上司が決める」という文化が根付いているのだと思います。しかし激しい時代変化の中、上司は“部下のキャリアの支援者”に転身し、その強みを伸ばす必要があります。私は技術者出身のカウンセラーですので、技術系マネージャーが部下のキャリア支援者になる際、どのような点が障害となるのかについて精通しています。そのノウハウをお伝えすることで、「聴ける技術系マネージャー」の育成5,6を支援します。

ウェルビーイングを基軸とした動機付け

会社組織を対象としたとき、メンバーの立場や精神状態は様々であり、一律な方法で動機付けすることは困難です。宗教や哲学はその道標となりますが、思想的な縛りを極端に嫌う現代の日本企業において、それに代わるものは何でしょう? その一つが、ウェルビーイング(Well-being、今ここを良く生きる)という概念7(いわゆる幸福学)だと考えます。企業の経営理念の最上位には、「公共の福祉に寄与すること」が謳われていることが多いため、これを原点にすれば幅広い階層の方々に動機付けを行うことが出来ます。

幸福学で説かれている方法は、①良い行動習慣を身に付け、②心を一つに調え、③智慧の習得を続けることだと言い換えられます。①~③はその順で実践していくことが肝要ですが、主体的に取り組まないと逆効果になります。例えば、ルールベースのコンプライアンス遵守を強調したり8,9、単にマインドフルネスで心を調えるだけでは、やらされ感が生じ、企業価値を向上させる行動にはつながりません。納得することを”腹落ち”と言いますが、価値観レベルで共感してこそ、主体的な行動変容につながります。

私はこれまでの経験から、①に相当する企業文化の浸透活動から着手することが良く、全社Valueの自部門へのブレークダウン4が有効だと考えています。主体的なプロセスがその理解を促進し、企業風土の改善という好循環につながっていきます。私はこの活動を支援します。□

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