キャリアの土台となる視点―4|自分をすり減らさないために ―― センサの感度を上げ、「自分を大切にする」練習

キャリアの土台になる視点

―― センサの感度を上げ、「自分を大切にする」練習

はじめに

技術者でも、ビジネス職でも、家族を支える立場でも――
私たちはつい、「後回しにされがちな自分」を抱えています。

忙しさの中で、

  • しんどさ
  • さみしさ
  • 不安
  • 小さな違和感

こうした“微弱な信号”は、ノイズに埋もれて見えなくなってしまうからです。

しかし、本当にしんどくなる前に気づける人は、メンタルの壊れ方がまったく違います。
これは技術者の方にも、非技術者の方にも共通する、とても大切な視点です。

なぜ「センサの感度」が大切なのか

技術の世界では、センサの感度が高いほど、
“異常の予兆”に早く気づけます。

人間の心も同じで、
強いストレスを感じる前には、かならず“弱い揺れ”があります。

  • なんとなく集中できない
  • 朝、起きづらくなってきた
  • いつもより感情が乱れやすい
  • 人に会うのが億劫になってきた
  • 「頑張らないと」と思う回数が増えた

これらは、まだ壊れてはいないけれど、調整が必要なサインです。

医療につながるほど悪くなる前に気づければ、
多くの場合、時間も労力も少なく済みます。

自分のセンサを鈍らせてしまう「思考のクセ」

やりすぎてしまう努力

「もっと頑張らなきゃ」
「今の自分じゃダメだ」
「周りの期待に応えなきゃ」

こうした思いは、明るい側面では“成長の燃料”になります。
しかし、度が過ぎると 自分を追い込む圧力 に変わり、
結果として“本当のしんどさ”を隠してしまいます。

自縄自縛 ― 自分の言葉が自分を縛る

技術者の多くが、問題解決に真面目です。
だからこそ、

  • 「やれない理由」の沼にはまる
  • 出来ない自分を責める
  • 完璧にやらねばと思い込む

といった「自縄自縛」に陥りやすいのです。

私は以前、その“縛り”の渦に長くいた人間です。
そこから抜け出す過程で、
自分への見立て・受容・調整の方法を数多く試し、数多く学びました。

その知見は、相談室で丁寧にお伝えできます。
(※自縄自縛についての詳しい記事は後述の関連記事へ)

“自分を大切にする”とは、甘やかすことではない

誤解されがちですが、
自分を大切にするとは 逃げること ではありません。

むしろ逆で、

  • 状態を正確に把握する(見立て)
  • 抱えている負荷を認める(受容)
  • 必要な調整をする(行動)

という、高度な自己マネジメントです。

技術の世界に喩えれば、
「故障してから直す」のではなく
「予兆を早めに拾い、システムを長持ちさせる運用」に近いものです。

相談は、“壊れてから”では遅い

メンタルクリニックに通うほど悪くなる前に、
「少し気になる段階」で相談するほうが、
はるかに楽で、効果も大きい。

これは、私自身が相談を受け続けてきて確信していることですし、
多くのカウンセラーやコンサルタントも同じ思いを抱えています。

あなたがいま抱えている“小さな揺れ”は、
ちゃんと向き合えば、必ず整っていきます。

まとめ

  • 小さな違和感は“心のセンサ”からの信号
  • その感度が高いほど、しんどくなる前に調整できる
  • 過度な努力・自己否定は、センサを鈍らせる
  • 自己受容は“高度な自己マネジメント”
  • 相談は、悪くなる前ほど効果的

あなたの心が少しでも「しんどい」と言うなら、
その声は大切に扱ってください。


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自分を大切にしようとしても、
気づかないうちに自分を責めてしまうことがあります。

そんなときに、まず立ち戻りたい視点が「自己受容」です。

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