カウンセリングは「表面的な問題解決サービス」ではありません
カウンセリングと聞くと、
「悩みを聞いてもらう場所」
というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし実際には、
- 思考の整理
- 視点の拡張
- 自己理解の深まり
など、もっと構造的な変化が起きます。
表面的な悩みの裏側にある「考え方のクセ」「価値観の揺れ」「本当の望み」といった根因に触れていくプロセスです。
技術者の方が特に効果を感じやすい3つの理由
① 人に話すことで、思考の“ノイズ”が消える
頭の中で考えていると曖昧だったものが、言語化することでスッと整理されます。
これは単に「曖昧さ」を除去することではありません。「曖昧さ」にじっくり向き合うことで、より本質的なことに気付いていくのです。
② 第三者の質問で、盲点が見える
自分では気づかない 思い込み に気づくことで、問題の見え方が変わります。どの視点を取るかは、あなた次第。
正解も不正解もありません。最もしっくりくる行動を、あなた自身が選んでいくのです。
③ “何を大切にしたいか” が明確になる
技術者はどうしても「選択肢の比較」に意識が向きます。専門的知識をもち、クリティカルシンキングすることに慣れてきたからです。
ただ、選択肢の比較は「条件」で判断する思考です。悩みが深くなるのは、条件ではなく “価値観の変化” が起きているからです。
そんなときは “自分軸” に照らしてみることで、腹落ちします。
キャリア支援の価値は、
「答えをもらうこと」ではなく、考えるプロセスを誰かと共有できることにあります。
その感覚は、実際に「聴いてもらう」体験を通して、
思考が整理される過程の中で、はじめて腑に落ちるものかもしれません。
→ 聴いてもらう嬉しさを知ろう ー ”ひとりで抱える”を手放すために
カウンセリング後に多い感想
実際には、こんな言葉をいただくことが多いです。
- 「頭の中が整理された」
- 「転職か否かではなく、“何を大事にしたいか” が明確になった」
- 「悩みだと思っていたものが、実は“変化のサイン”だと気づけた」
結論:カウンセリングは「自分の取扱説明書」を作る時間
悩みの大小に関わらず、カウンセリングは “自己理解を深めるための対話” です。
問題を解決するためではなく、自分らしく進むために、視界をひらくための時間。
それが、カウンセリングの本質です。
技術者は「自分のことほど説明が難しい」という特性があります。
だからこそ、対話を通じて言語化する過程が、非常に大きな意味を持ちます。
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