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  3. 自分自身を知る4つの方法 ~もっと他人に相談しよう~
このコラムでは、自分自身を知る4つの方法を俯瞰します。
対象:  、所要:3分

答えは自身の中にある」で書いたように、悩みは自分自身の中で生じています。外に答えを求めるより、自問自答を繰り返す方が重要でしょう。

こんな冷たいことを言うと、「自問自答したって、堂々巡りで答えが出ない! だから外に求めるんじゃないか! 山に籠って修行しろと言うのか?」と怒られそうですね。では山に籠って修行したお坊さんに悩みが無いかと言えばそんなことはなく、お坊さんだって悩んでいるようです。千日回峰行を成し遂げた塩沼亮潤大阿闍梨ですら、「山を下りても、どうしても苦手な人が居た」と語っておられるように、怨憎会苦(おんぞうえく:嫌な人と会う苦しみ、四苦八苦の一つ)からは容易に逃れられなかったそうです。お坊さんだって悩みは尽きないのです。

では自問自答の他に、「自分自身を知る方法」は無いのでしょうか? 私は少なくとも3つくらいはあると考えています(下図参照)。

まずは、「カウンセリングを受ける」。カウンセラーが鏡となることで、相談者は自身の姿を見ることができます。また、ときにカウンセラーがサーチライトになって未来を照らすことで、「将来ありたい姿」を明確にすることができます。

次に、「アセスメントを受ける」。先にこのブログでも書いた、Strengths FinderVIA強み診断キャリアアンカーなどは、自己理解を深めるために大変役立ちます。今の悩みの解決方法を直接示してくれる訳ではありませんが、「なぜ、そのような悩みが生じているのか?」を考えるヒントになるでしょう。私は時々、これらの診断結果をパラパラと見直してみることがありますが、毎回新たな気付きがあります。

最後は、「グループワークに参加する」です。自己啓発系のセミナーだけでなく、臨床心理の分野でも用いられています。他人の話を聴き、自らを語ることで気付きを得ます。

病んでしまうくらい悩んでしまうと、「他人に相談したところで、悩みが解決する訳ないじゃないか!」と怒りたくなります。しかし、カウンセリングもグループワークも、「他人との関わり合いの中で、自らに気付く」ためのものです。私がキャリコンの仕事に魅力を感じるのは、「気付きが生じる場面に立ち会えるから」です。

もっと他人に相談して楽になりましょう。外の人が答えを教えてくれる訳ではありませんが、「自らに気付くこと」は出来ます。□

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