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  3. マインドフルネスを職場に採り入れる ~安心安全な職場作りの基本~

PERMAHモデルに基づいた職場風土の改革を行う際、何から取り組むべきでしょうか? 色々な考え方があるかと思いますが、私は断然、H(Pysical Health)だと思います。禅の世界では「調食~調眠~調身~調息~調心」と言います。まず食を調え、適度な睡眠をとり、身体を調える。そして息を調えることにより、心が調うと考えます。
心理的安全性が低い職場においては、皆の心が乱れていますので、これを調えることを第一とすべきなのです。「そんなこと、個人の問題だろ?!」と言われますか? 従業員の健康管理に関して、企業側も大きな責任を負っており、それ故、定期健康診断やストレスチェックを実施しているのです。

だからと言って、上司の皆さんにセラピストになれ!と言いたいわけではありません。ご自身の心を調えることを、あなた自身がやれば良いのです。その具体的方法が、マインドフルネス瞑想。瞑想というと、何やら怪しい宗教儀式のように捉えてしまいがちですが、これはもったいない! 何も5~10分坐禅しろという訳ではないのです。ここでは誰でも出来る「会議前の3呼吸(調息)」をお伝えします。

  • 開始時刻前に席に着きます。1分前でも良いのです。必ず開始前に着席しましょう。
  • 着席したら腰骨を立てましょう。浅めに着座したら、再度立ち上がる気持ちで、お尻を5~10cm持ち上げ、ストンと下ろします。
  • 目を閉じて3回、深呼吸します。鼻から大きく吸い込んで、お腹を大きく膨らませます。吐くと同時に肩をストンと落としてリラックス。
  • 3回目が終わったら、目を閉じたまま、①これから行う会議の目的は何だったかな? ②自分はこの会議でどんな役割を果たせば良かったのかな? と考えてみて下さい。
  • 考えがまとまったら、ゆっくり目を開けて会議に参加して下さい。
  • いつもの会議と何か違いましたか? どんな気付きがありましたか?

たったこれだけの事なのです。部下との面談前ならば、①面談の目的は何だったかな? ②部下から何を引き出したいかな? と考えれば良いのです。

あなたの調った心は、周囲の人に少なからず影響を及ぼします。ルーチンとして採り入れることで、貴方自身が変わります。ぜひ試してみて下さい。□

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