私には、カウンセリング前のルーティンがあります。オンラインで実施する場合も、リアルで実施する場合も、数分間マインドフルネス瞑想をします。そして「これからの時間は、全て相談者の時間…」と唱えます。直前の行動による心の乱れを静め、「今ここ」に集中するための儀式のようなものです。スノードームに降り積もる雪のイメージで、心を落ち着けていきます。
例えば、直前に上司に叱られていたなら、心は乱れまくり… 「畜生!次は、ぎゃふんと言わせてやる!」なんて思っていたら、目の前の相談者の、僅かな変化なんて捉えられませんよね。気持ちの切替えのためには絶対に必要なルーティンなのです。
そんな話をキャリコン仲間としていたら、皆さん、似たようなルーティンを持っておられるようですね。対人支援職としてのスイッチを入れる儀式をしているのです。
さて… キャリコン面接試験に臨む受験生の皆さん、貴方の”試験”なので、意識の矢印はご自身に向いていることでしょう。「上手くやれるかな?」、「口頭試問に答えられるかな?」と不安で一杯でしょう。心は乱れていますよね。でも… そんな状態では、相談者の”自己概念の揺らぎ”なんて捉えられません。
ぜひ、大きく深呼吸をして、「さあ、これから15分は、相談者のための時間!」と唱えてみて下さい。意識の矢印は相談者に向き、カウンセリングに集中できるでしょう。「この人は何を大切にしているのだろう?」、「どんな経験によって、自己概念が揺らいでいるのだろう?」という姿勢が、自然と出来ると思います。
応援しています。頑張って下さい。□
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