口頭試問の答えが、どこかしっくり来ない理由――キャリアコンサルタント試験のその先にあるもの

キャリアコンサルタントの部屋

キャリアコンサルタント試験の口頭試問。

模範的な答え方は、ある程度見えてきます。

「こう言えばいい」
「こう整理すれば通る」

そうした型を身につけることは、決して悪いことではありません。

ただ一方で、

「言っていることは分かるけれど、どこか自分の言葉ではない」

そんな感覚を持たれた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

違和感は“間違い”ではない

口頭試問では、「適切な関わり方」が求められます。

受容、共感に基づく傾聴です。

どちらも大切な姿勢です。

ただ、それを“正しくやろう”とすればするほど、
自分の中で言葉が浮いてしまうことがあります。

それは、理解が足りないからでも、
技術が未熟だからでもありません。

むしろ、あなたが
自分なりに受け止めようとしているからこそ生まれる違和感です。

「正しい答え」と「自分の言葉」は違う

試験には、一定の評価基準があります。

ですから、
「こう答えると良い」という型は、確かに在ると思います。

しかし実際の現場では、
そのままの言葉が通用するとは限りません。

あれは、あくまでロープレであって、
相談者役は、内省力に長けた
キャリコン有資格者・受験生なのです。

同じ言葉でも、
相手によって、届き方は大きく変わります。

だからこそ、
問われているのは「正解を言えるか」ではなく、

その言葉を、自分のものとして扱えているかどうか

であり、そのベースに在るのは、

「この言葉は、本当に自分が大切にしたい関わり方なのか」
という、キャリアコンサルタントの内側にある違和感なのです。

試験は“入口”にすぎない

キャリアコンサルタントの資格は、
一つの通過点です。

試験を通して身につけた知識や技術は、
とても大切なものです。

ただ、その先で必要になるのは、

「この人は、何を大切にしているのか」

という、より根本的な部分です。

それは、試験の中では十分に扱いきれない領域でもあります。

言葉になる前のものを扱う

相談の場では、
相手の言葉にならない思いに触れることがあります。

そして同時に、
自分自身の中にも、まだ言葉になっていない感覚があることに気づきます。

試験の準備をしているときに感じた違和感は、

実はその入口なのかもしれません。

無理に整える必要はありません。

むしろ、その違和感こそが、
自分自身の在り方に気づく手がかりになることもあります。

そのまま、少しだけ持っていてもいいものだと思います。

もし、少し立ち止まりたくなったら

ここまで読んで、

「試験のこととは少し違う話だな」

と感じられたかもしれません。

それでも、どこか引っかかるものがあれば、
それは大切にしていただいていい感覚だと思います。

キャリアについて考えることは、
必ずしも答えを出すことではありません。

むしろ、
自分の中にあるものに気づいていく過程なのだと思います。


もし、試験のためではなく、
「自分のこれから」を少し整理してみたいと感じられたら。

技術者として働いてきた方を対象に、
オンラインでのキャリア相談を行っています。

すぐに答えを出す場ではありませんが、
一緒に言葉を探していく時間になるかもしれません。


資格取得後に直面する現実については、
少し厳しい内容も含めて、こちらに書いています。
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キャリアコンサルタントが資格取得後に直面する現実

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