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  3. 資格取得は仮免許 ~路上に出なけりゃペーパードライバー~

第24回キャリアコンサルタント試験が終了しました。養成講座終了後、沢山のロープレ、論述勉強会を続けられてきた受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。合格発表まで、落着かない日々が続くと思いますが、とにもかくにも自分自身を労ってあげて下さい。

さて打上げの席でも申し上げましたが、資格取得は仮免許のようなもの。資格を取得しても路上に出なければ、あっという間に面接技能は低下します。資格前から面談業務にあたっている方はいいのですが、面接試験の15分ロープレはインテーク面談の一部に過ぎず、これだけでは業務に当たれません。教官が同乗していればいいのですが、面接は基本1on1ですから、一人で走らねばならないのです。

一般企業にお勤めの方で、人事部員でもなく、面接の機会もない… しかし資格を取得したら「キャリア支援室を立ち上げたい」とか、「キャリアドックを導入したい」という方は沢山おられますよね。こういう方が最初の一歩を踏み出すには、相当なエネルギーが要ります。

特に面接業務については、資格を活かそうとすると、とても大きな壁にぶち当たります。

実践しないと忘れる... と分かっていても、実践の機会がない。副業でカウンセリングをやろうと思っても、実践経験が無い人は採用されない。

この辺りの生々しい声については、以下の報告書に沢山掲載されているんですよね。第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査 p.261~275を参照して下さい。実は資格を取ってからの方が大変なんですよね。(笑) 

キャリアコンサルタント10万人計画(平成26年)というのがありました(ココ)。令和5年10月末時点での登録者は6.1万人(ココ)。このまま行くと更新を諦める人が増え、登録者数は伸びないのではないでしょうか?

キャリアコンサルタントはロールモデルの無い職業。新しい仕事を創るくらいの勢いが求められますね。「アナタ、キャリコンのくせに”仕事理解不足”だね…」と笑われるかもしれませんが、新しい仕事を創るのも(ジョブクラフティング)悪くないですね。試行錯誤しながら仕事を創り、この仕事の社会的価値を上げていけるようになれば…と私は考えています。□

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