旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。新しい年が皆さまにとって幸多き一年となりますようにお祈り申し上げます。
さて昨年は本格的に事業の方向性を模索した一年となりました。”本格的に”というと、何を今更と怒られそうですが、2023年5月末に早期退職して一年間は、”終えるための一年”であったように思います（ブリッジスのトランジション理論でいうところの、ニュートラルゾーン）。キャリコン受験生であった2021年7月から3年間、ロープレ勉強会に参加し続けていましたが、26回生支援を最後に活動から離れました。ここでの学びは電子書籍にまとめました。
本書のあとがきにも記しましたが、ロープレ勉強会の場はとても居心地が良いものでした。他者を支援したいという熱い思いを持ち、自身のキャリアに対しても前向きな仲間たちとの時間はとても有意義でした。
しかし私はとても弱い人間なので、勉強を続けていることで満足してしまい、カウンセリングを生業としていくための、マーケティングや集客のための活動が全く出来ていなかったのです。お金をいただけるカウンセリングは、ごくごく僅かでした。そこで「区切りを付けるため」出版し、ニュートラルゾーンから抜け出すキッカケにしたのです。
「出版しました」などと知人に言うと、「出版社に原稿を持ち込み、その内容が認められ、ちゃんと校正・校閲を経て出版した」と思われ、「すごーい！ おめでとうございます！」と返事が返ってきます。しかし、Kindle本を出したことのある方ならお分かりの通り、今回の内容は出版社に認められたものでも何でもないのです。原稿執筆から構成、校正・校閲、表紙作り、図の作成、著作権者との交渉等、全部自分でやっただけ。
丸２カ月の作業となりましたが、売れたのは10冊あまりで、印税は〇千円…（ご購入いただいた皆様、本当にありがとうございます！） 残念ながら「ロープレ勉強会卒業」という小さな小さなモニュメントにしかなっていません(笑)。まあ、いいんです。ニュートラルゾーンに終わりを告げるモニュメントにはなったので…
さて「ニュートラルゾーン」を終えたら、いよいよ「始まり」です。まずはホームページの大改造に取組みました。以前のページは「キャリコン受験生に役立ちそうなコラム」を並べただけのもの。試験直前になるとPV数は激増しますが、試験が終わると潮が引くように減少。私のモチベーションも急降下しました。
そこで「誰に向けて何を発信するものなのか？」を徹底的に見直し、「ライフキャリア相談室」と「技術者育成コンサルティング」の２本柱で出直すことにしました（ココ）。公式LNEやX(旧Twitter)にも挑戦。相談者の方とコンタクトできるよう、試行錯誤を繰返してるうち、新しい年を迎えました。
本年2025年は退職後３年目に突入します。退職前、周囲の方からは「起業しても事業になるには２年くらいかかる」と言われていましたが、もう２年です(泣)。さすがに周囲の眼も気になる状況となってまいりました。「技術者支援に特化したカウンセリング」という市場は未だ見えません。「今後、絶対に必要になる」という確信はあるのですが、その地を開拓しないと食っていけません。今年はそこから逃げず、蛇のように絡みついてでも「仕事を創りたい」と思います。ご支援、ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
2025年元旦
稲田豊コンサルティング事務所
稲田 豊
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