経験代謝は抽象的で難しい? ~修養までに時間が掛かる~

キャリアコンサルタントの部屋
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JCDAが提唱するカウンセリングスタイルとして、”経験代謝” があります。国家資格キャリアコンサルタントの実技(論述/面接)をJCDAで受ける際、問われているのは「経験代謝の考え方を理解しているか?」であり、本ブログでも度々述べてきました。しかし「経験代謝の考え方は抽象的で難しい」といった声もよく耳にします。ここでは、その理由について考えます。

仏教には三慧(さんえ)という教えがあります。仏教の教えを学ぶ際の3つのステップを表しており、聞く~思考する~実践し修めるの意味で、聞思修(もんししゅう)と言います。教えを聞いたら、自分の頭で考え、それを実践し修めることが大事だと言われます(この法話(4:50過ぎ)で分かりやすく説かれています)。

経験代謝も似たようなところがあり、その理屈を聞いただけでは不十分。自分なりに考えた後、カウンセリングの場面で実践し、修めていくものだと思います。「ああ、いいカウンセリング方法を聞きました」だけではダメで、「それは、こういうことですね?」と自分なりに理解。「やってみた結果」から、また考える… だから抽象的で概念的なのです。

資格を取得し、達成感に満たされている私に対し、恩師が言われた言葉を良く憶えています。

キャリアコンサルタントとして、仕事に達成感を求めるなら、期待しない方がいいですよ。相談者はスッキリして帰っていきますが、キャリコンはいつも、”これで良かったのか?” と自問自答しています。いつまでも、モヤモヤしているものですよ。

私は50も半ばを過ぎてから起業しました。これから何年かかるか分かりませんが、聞いて学んだことを思考し、ここで発信しながら実践し、少しでも修めていきたいと考えています。□

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