国家資格キャリアコンサルタントを取得して、カウンセリング業務を行う場合、多くの方は民間企業や、公的/民間就職支援機関、教育機関等に籍を置くことになるでしょう。
公的就職支援機関には、ハローワーク、キャリア形成・学び直し支援センター1(旧キャリサポ)、障害者職業センターや職業訓練校などが含まれますね。民間就職支援機関は、就職・転職支援会社。教育機関では大学のキャリアセンター職員、中高への配置が進むキャリア教育コーディネーターは、ここに含まれるでしょう。
私が調べた限り、公的就職支援機関や教育機関の求人は極めて少なく、多くのキャリコンの活躍の場は「企業内」のようです。(2022年において、キャリアコンサルタントの主な活動の場の約4割が企業内2)。
しかしながら、企業内でカウンセリングを実施しようとすれば、「秘密は守ります! 何でも相談して下さい!」と言ったところで、相談者にしてみれば、
- 知った顔の人に相談なんて出来ない
- 自職場の問題が、他部署に漏洩するのではないか?
- 人事や評価に影響するのではないか?
- 職場の問題ならまだしも、転職のことは話せない
といった心配があるのは当然ですね。キャリア相談室を設けている企業においては、このような懸念を和らげるため、人事部とは別組織にする等の工夫をされているようですね。
裏を返せば、相談者にとって私のような社外カウンセラーは、
- 初対面であるため、話したくないことは話さなくて済む
- カウンセリングを受けたことや、その内容について、所属会社の関係者に知られることがない
- 所属会社の人事や評価に影響を与えることがない
- 転職や独立のことなど、デリケートな話も持ち掛けることが出来る
となります。カウンセラー側から見れば、以下のようなメリットもあります。
- 相談者が在籍する会社や業界のことについて知らないが故、ニュートラルな目線で相談者が置かれた状況を見ることが出来る
- 相談者の利害関係者に知られることなく、支援体制を築くことが出来る
一方で、社外カウンセラー故の心配もあることでしょう。
- 業界や会社、職場のことなど、全然知らない人に、私の悩みなんて分かるんだろうか?
- 会社や職場に働きかける力もないのに、問題は解決できるのだろうか?
このような心配がある方は、私の詳細プロフィールを見ていただき、「こいつは役に立ちそうなのか?」ぜひ吟味して下さい。その上で、ご縁があれば、安心して相談を持ち掛けていただければと思います。□
- 令和5年度、本事業はパソナへの委託事業であり、相談窓口は同社社員 ↩︎
- 労働政策研究・研修機構、労働政策研究報告書No.227「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」p.299, 図表8-16 ↩︎
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