ここでは、志向倫理に基づいた技術者倫理教育を受けると、受講者にどんな行動変容が起こるのかについて論じています。若手新入社員から、実務担当者、経営幹部まで、教育対象階層は多岐に渡ります。具体的に見ていきましょう。
どのような行動変容が見込めるか?
私は前職において技術部署の教育施策を担当していました。「自部署の人にぜひ受けてもらいたい!」という講演や研修を見つけると、企画書を作成して上申。すると必ず言われるのは、費用対効果… 「この研修を受けると、どのような行動変容が見込めるのか?」と問われておりました。(泣)
研修を成功させるには、4:2:4が重要と言われます。研修前が4、研修当日が2、研修後が4。この重みで考えることが重要です。研修後に行動変容を起こすためには、事前にそれを想定し企画することが重要なのです。そこで札野教授の講演・研修によって、どのような行動変容が見込めるのかについてお伝えします。
対象階層別の効果

経営層・幹部
まず経営層・幹部の方に受講いただいた場合、経営方針に影響を与えることが期待されます。昨今のような技術不正が起きた場合、多くの会社では予防倫理に基づくコーポレートガバナンス(企業統治)が強化されるでしょう。しかし激しい競争の中、多忙を極める現場において、しくみの改善や監査の強化のみによって不正を撲滅するのは容易ではありません。そのためには志向倫理に基づいたWell-being経営が必要となります。また場合によっては自社のみならず、業界全体としての取組みも必要であり、そこには経営トップの理解が欠かせません。
実務担当者
製造や開発の実務担当者は、普段から予防倫理に基づいた業務を行っていることでしょう。しかしながらコンプライアンス遵守を強く求められると、人は萎縮するものです。ルールを守っている大多数の人にとっては、うんざりかもしれません。そんな皆さんには「組織や他人に強いられたのでやる」から「自らの意志でやる」への転換が必要なのです。先生の講演は、技術者が本来目指すべき方向を喚起します。その結果、自分事として現場に則したしくみ作りや運用がなされるようになるでしょう。
若手・新入社員
次は若手・新入社員です。新人研修において、コンプライアンス遵守や倫理観に関するプログラムを設けておられる会社は多いのではないでしょうか? 企業での製品開発は、その影響範囲が大きいため、責任の重さを伝えるために実施されていることと思います。但し大学・大学院によっては、既にしっかりとした研究倫理教育を受講済みの方もおられるでしょう。入社後、”大学と企業での倫理観の違い”に困惑する方がおられるかもしれません。その橋渡しをし、学生時代に身に付けた倫理観を実践・発展させるためにも、本講演・研修は有効と考えます。
全階層
最後に全階層です。どの階層の方にとっても、組織における自身の役割や、一技術者としての使命を見直す機会になるでしょう。そして、「社会的な福祉と、技術者の幸せは両立できる」ということを実感できるキッカケにしていただくことが出来るでしょう。
ぜひ、お問合せ下さい
どの階層に、どんな目的で講演・研修を実施するか? についてはアレンジ致します。多数の企業、研究機関等での実績がございますので、お気軽にお問合せ下さい。□
ここまで、講演・研修を通じて期待される行動変容について見てきました。
こうした変化は、
短期間で目に見える形で現れるものもあれば、
日々の判断や対話の中で、
少しずつ表れてくるものもあります。
そのため、効果をどのように捉え、
どのように組織の中で位置づけるかについては、
あらかじめ整理しておくことが
重要になる場合もあるように感じます。
特に、
- どのような状態を目指すのか
- どのような変化を期待するのか
といった点が共有されているかどうかで、
研修の受け止められ方や、
その後の実践にも違いが出てくることがあります。
もし、こうした点について整理が必要な場合には、
技術者倫理教育をどのように設計し、
組織の中で扱っていくかについて、
こちらにまとめています。


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