先日、長い海外暮らしを経て日本に帰国された方のお話しを聴く機会がありました。20代になって夫と共に海外に渡った方です。20年ほど田舎暮らしをされたようですが、帰国して感じたのは「日本は仕事をしていなくてはいけない国になっていた」ということ。私はハッとしました。ご本人の承諾を得ていないので、これ以上詳細な事を書くのは控えますが、これを聴いた私の妄想について書いてみたいと思います。
日本は何でも揃っていて、それを仕事にしている人が居て、自分で何かをする機会、しなくてはいけない場面が圧倒的に少なくなっているのです。下手でも何でも自分でやったならば、周りの人は喜んでくれるし、自分も楽しい。以前は自分の存在意義を感じられる場面がたくさんあったのです。分かりやすいのは食事でしょう。自ら育てた食材で料理をすれば、それがたとえ不味くても楽しいものですし、一緒に食べた人は、喜んでくれるでしょう。暮らしの中に自分の存在意義を感じられる場面があったのです。
何でも職業にして分業化してしまうと、何でも揃うのに、何だか満たされない…
仕事って、職業って、何でしょうね? 開店休業コンサルタント≒無職の私は何者でしょう? 仕事をしていないと、個々の存在意義って示せないんでしょうか? 改めて考えてしまう出来事でした。□
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