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  3. ロープレ勉強会でのお約束 ~グラウンドルールに加えて~

JCDAが主催する「経験代謝ピアトレーニング」で行うロープレにおいては、以下のようなグラウンドルールが定められています。→ 経験代謝ピアトレーニングご案内 これはロープレを、安心安全な場とするために欠かせないことです。私はこれに加え、以下のようなことも必要ではないかと考えています。

全体として

  • CCt(キャリアコンサルタント)/CL(相談者)/Obs(オブザーバー)、どの立場においても”仲間の成長を願う気持ち”が重要と思います。なぜならロープレ会の開催目的は、相互の成長だからです。好意的関心を持って関わりましょう。
  • それぞれの立場で学ぶことが必ずあります。自身がCCtになったときだけでなく、CLやObsのときでも”学ぶ気持ち”を忘れずに。CLとして、CCtにされて嬉しかったことは、次回CCtのときにしてあげればいいのです。その気持ちを持って臨めば2~3倍の気付きが得られます。幸せのバトンを渡していきましょう(刻石流水)。

CCt(キャリアコンサルタント)として

  • 初対面のつもりで、信頼関係構築を忘れずに。CLは良く知ったクラスメイトかもしれませんが、初対面のつもりで接しましょう。「旧知の仲で信頼関係が築けている」ことに慣れてしまうと、来談目的後、間髪入れずに「何があったんですか?」と聴いてしまうクセが付いてしまいます。国キャリ実技試験の面接は、簡単な挨拶、前提条件の確認、インフォームドコンセント等が終わった後で実施する、インテーク面談(主訴を明らかにする初回面談)です。じっくりと信頼関係を築きながら進めることを忘れないようにしましょう。

CL(相談者)として

  • 相談内容はご自身のことにしましょう。他人に聞いた話では、自分事として語れません。その時の感情も語れませんし、自己概念の揺らぎなど出てきません。「どれくらい開示するか」はご自身で決めていただいて良いのですが、相談内容はご自身のことにしましょう。
  • 過去のお悩みを題材としてもいいですが、あくまで現在の自分から見た、過去を語りましょう。自己概念は常に代謝しています。今の気持ちを語りましょう。
  • 来談目的(最初のワンフレーズ)は簡潔に語りましょう。あまり多くのことを一気に語ると練習になりません。いくつか大事なキーワードを盛り込んだ上で簡潔に語りましょう。
  • 一方的に話さないようにしましょう。主にCCt役の方が練習する場となります。一方的に話過ぎてしまうと、関わり合いの練習にはなりません。CCtの呼吸を見ながら、ペースを合わせてあげるくらいで丁度良いと思います。
  • 聴かれて嬉しかったことや、カウンセリングを通じて得られた気付きなど、CCtにフィードバックしましょう。逆に「ここを聴いて欲しかったのに、話せなかった」等、ネガティブな点があっても、CCt役の成長を祈りながら、”愛あるフィードバック”をしましょう。

Obs(オブザーバー)として

  • 時間管理は緩やかに行いましょう。「ハイ止め!」と区切るのではなく、発言が切れたタイミングで緩やかに区切りましょう。
  • フィードバックはダメ出しの場ではありません。CCtの成長を願う気持ちが重要です。CCtが今回の課題として上げた点について、自己評価を聴いたり、良く出来ていた点などをしっかりフィードバックしましょう。

国キャリの面接試験を想定したロープレは、テクニックを学ぶ場所であるだけでなく、CCtとしてのマインドを学ぶ場所です。参加者全員が安心安全な場作りを心がけましょう。□

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