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この元となったのは2年半、150回あまりに及ぶ受験生とのロープレ勉強会での学びです。共に学んできた受験生、有資格者の皆さま、有難うございます。今回、同じ志を持つキャリコン受験生の皆様にマインドおよびスキルを還元し、「Well-beingなキャリアとは何か？」について共に考えるために、本にまとめました。
まず第1章では「カウンセリング考」とし、ロープレ勉強会を含むカウンセリングの場から学んだことについて論じています。自身の経験から「ロープレ失敗事例」を紹介。「面接試験における口頭試問」や「論述試験」の考え方について私見をまとめています(JCDAの経験代謝に準拠)。受験生の皆様には”効く”内容になっているかと思います。但し安易に受験テクニックとは捉えず、その先にあるカウンセリングマインドの習得に向かっていただければ幸いです。またカウンセリングに向かうまでの準備や基本的態度など、各種の切り口でカウンセリングの在り方を考えてみました。これらは有資格者の方にも参考になる内容と思います。
第2章は「キャリア考」と題し、カウンセリング以外の切り口でキャリアについて考えます。キャリアコンサルタントは相談者の自己理解を促します。しかしそれを薦める以前に、自分自身をよりよく理解していなくてはならず、そのアップデートが常に求められます。ここでは私がトライした方法や考え方を示しました。また経営理念とキャリアデザイン、技術者に必要な能力についても論じており、これらは技術者出身である著者の経験に基づいたユニークなものです。
第3章は「今ここをよく生きる」と題し、仏教やマインドフルネスの観点から、Well-beingなキャリア、生き方について考えます。職業的キャリアは、Well-being＝「自己の素晴らしさに目覚め主体性を持っていきいきと生きること」の一要素であると私は考えています。キャリアコンサルタント養成講座では、欧米のキャリア理論や心理学を学びますが、2500年も前に釈尊が説いていたことはWell-beingに他ならず、仏教やマインドフルネスは、日本人のキャリアを考える上で有効なアプローチではないかと私は考えています。
本書が皆様方にとって「Well-beingなキャリアとは何か？」を考えるキッカケとなれば幸いです。
～ 目次 ～
はじめに
第1章 カウンセリング考
1.1. カウンセリングから学ぶこと
1.2. ロープレ失敗事例
1.3. 面接試験における口頭試問
1.4. 論述試験
1.5. 事前準備
1.6. 問題解決思考の抑え方
1.7. 経験の再現
1.8. 意味の出現・主訴の捉え方
1.9. 主観と客観
1.10. 相談者の内的世界へ
1.11. 相談者・オブザーバーとしての学び
1.12. 基本的態度
1.13. カウンセリングが効きにくい場合
1.14. キャリアカウンセリングを仕事にすること
1.15. カウンセリングと日々のコミュニケーション
1.16. ロープレ勉強会
第2章 キャリア考
2.1. キャリアを考える
2.2. 自己理解を深めるために
2.3. Will-Can-Must
2.4. 経営理念とキャリアデザイン
2.5. 技術者に必要な能力
2.6. 自己実現の考え方
2.7. キャリアを取り巻く状況
第3章 今ここをよく生きよう
3.1. なぜ今、Well-beingなのか？
3.2. 仏教・禅
3.3. マインドフルネス
3.4. 考え方の転換
3.5. つながる幸せ
3.6. アウトプットで幸せになろう
3.7. 幸せとは何か？
3.8. 職場風土改革のために
3.9. 実践するために
おわりに
- 「キャリアコンサルタントの部屋」、「技術者のキャリアデザイン」、「今ここをよく生きよう」のコラムを再編集、再構成しています。「技術者倫理」、「徒然なるままに」、「花鳥風月」の内容は含まれておりません。 ↩︎
- 紙媒体(ペーパーバック版)は”未だ”ありません。割高になってしまうためです。ご要望が多ければ、今後検討したく。 ↩︎
- 電子書籍のため、表示サイズにより頁数は異なります。A5サイズ本とすると376頁になります。 ↩︎
- 購入サイトにおいて間違ってポチってしまっても、直ぐに取消しできますし、とーっても簡単ですよ。他にも多くの書籍がペーパーバック版（いわゆる紙媒体）より格安に提供されています。 ↩︎
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