── 組織向け施策では救えない悩み
最近は、多くの企業で
キャリア支援制度が整っています。
- キャリア面談
- 相談窓口
- 研修や自己啓発制度
それでも、
「制度はある。でも、何か違う」
と感じている技術者は少なくありません。
この違和感は、
制度の出来・不出来の問題ではありません。
会社の支援は「組織を前提」にしている
企業が用意するキャリア支援は、
基本的に次の前提で設計されています。
- 組織の中で活躍してもらう
- 人材を長く活かす
- 組織の安定を保つ
つまり、
「会社にとってのキャリア支援」
です。
これは当然であり、
悪いことではありません。
個人のキャリアは「人生全体」が対象
一方、個人のキャリアには、
- 家族
- 健康
- 生きがい
- これからの時間
といった要素が含まれます。
40代・50代になると、
仕事だけで完結しない問いが増えてきます。
- いつまで同じ働き方ができるのか
- 仕事以外に、何を大切にしたいのか
- この先、どう生きたいのか
これらは、
組織向け施策の射程外にあります。
制度が悪いのではなく「役割が違う」
ここで強調したいのは、
会社の支援制度が
不十分だという話ではありません。
- 組織の中の役割を調整する
- 配置や育成を考える
こうした点では、
社内支援は非常に重要です。
ただし、
人生の意味や、納得感
については、
最初から対象外なのです。
「話すだけ」で終わってしまう理由
社内相談で、
「話してスッキリしただけ」で
終わってしまうケースがあります。
それは、
相談のゴールが
- 組織としてどうするか
- 会社として可能か
に設定されているからです。
結果として、
- 本人の問いは深まらない
- 次の一歩が見えない
という状態になりがちです。
視点を変えるという選択
もし今、
- 制度はあるのに満たされない
- 相談しても、何かが残る
そんな感覚があるなら、
それは相談内容と相談先がズレている
サインかもしれません。
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会社の支援と、
あなた自身のキャリアは、
必ずしも同じ枠で考える必要はありません。
組織の視点を一度離れて、
自分の人生として整理する時間を持つことは、
決して特別なことではありません。
ライフキャリア相談室では、
個人の視点からキャリアを見直すお手伝いをしています。


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