カウンセリングのすすめ(2) ~私の得意不得意~

カウンセリングのすすめ
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前回は、厚生労働省HPにある「カウンセリングを受けるメリット」の内容をご説明するとともに、私の信条をお伝えしました。今回は以下に示す「キャリアコンサルティングの効果」に基づいて、その内容と私の得意不得意をお伝えします。

  • 仕事に対する意識を高めることができる
  • 上司・部下との意思疎通を円滑にすることができる
  • 自己啓発を行うきっかけにすることができる
  • 自分の目指すべきキャリアを明確にすることができる
  • 現在の会社で働き続ける意欲を高めることができる
  • 適切な職業能力開発の方法を知ることができる
  • 再就職につなげることができる

仕事に対する意識を高めることができる

以下のようなお悩みはとても多いです。

  • 「なんだかモヤモヤして、仕事に対するモチベーションが上がらない」
  • 「最近異動したのだけれど、新しい仕事に対して、やる気がでない」
  • 「何のために仕事をしていけば良いのか、分からなくなってきた」

そのような状態に至ったキッカケは様々です。我々カウンセラーは、いつ頃、何が起きて、そのように感じるようになったのか、丁寧にその経験をお聴きします。過去に嫌な経験をしたことでそうなった方も居れば、数年後の自身の姿をシミュレーションしたことで不安になっておられる方も居ます。まず、その様子を丁寧に描いていくのです。次にどんな価値観を持って働いてきたのか、その価値観を形成するまでにどんな経験をしたのか聴いていきます。

仕事に対する意識が低下している状態とは、相談者が理想としている姿と、現実の姿(ときに未来の姿)にギャップがあり、それが埋められずに悩んでいる状態です。その背景にあるものを言語化することによって、相談者の「仕事に対する意識」が明確になっていきます。

それを高めたいと思うのか否かについての選択権は相談者にありますが、概して意識を高める方に向かうことが多いようです。なぜなら相談者は、何とか意識を向上させたくて相談に来るからです。本項はキャリアカウンセラーの一丁目一番地であり、私が得意とするところです。

上司・部下との意思疎通を円滑にすることができる

職場の悩みにおいて一番多いのは、上司・部下、そして同僚との人間関係です。「うちの上司は✕✕で、やってられない!」、「私の部下は、私がこんなに指導しているのに、全く成長がない!」など、不満がたまって相談にこられるのです。その場合、とにかく愚痴を吐き出していただきます。それが話したくて来られているからです。

但し、カウンセリングの場が「飲み会での悪口大会」と異なるのは、「どちらが良い、悪いと判断しないで聴いている」ことにあります。あくまで「(相談者の)あなたは、そう思うのですねえ…」というスタンスで聴いています。私が、その上司・部下・同僚を知っていれば別ですが、社外カウンセラーである私は、その人との面識がありませんので、その様子を冷静に見ることが出来るのです。

「その人の態度や、相談者に対する関わり方」が許せないのは、相談者の価値観と相容れないからです。だからと言って価値観の不一致を理由に退職する訳にもいきません。その方との関係を円滑にするためには、「その人の何が、自分の価値観に照らして許せないのか?」を言語化する必要があるのです。それが出来れば、円滑にするヒントは見つかります。無論、「気にしないようにするしかないこと」もありますが、どうしたら、そうできるか? ご一緒に考えさせていただきます。

前職において役員・部長クラスと闘った経験(笑)、若手メンバーを率いて風土改革にあたった経験、労組役員として現場の声を聴かせていただいた経験から、お伝え出来る事はたくさんあると考えています。

自己啓発を行うきっかけにすることができる

「何かしなければいけない…と思うのだけれど、どうしていいか分からない」というお悩みも多いですね。VUCAの時代、今まで相談者がコアにしてきた技術に対するニーズが先細りとなり、将来に不安を感じている方は、とても多いのです。ご本人は「リスキリングしなければ!」と思うのですが、その選択肢を提示してくれるような会社は多くはないのです。

「リスキリングして転身を図れ!」と経営者は言います。IoT(Internet of Things)の文脈から、「機械系エンジニアをデータサイエンティストにする!」なんて話、よく聞きますよね。「同じ理系なんだから、対象がモノからデータに変わったところで、対応できるだろう」と… しかし、これはトンデモナイ勘違いです。職業適性を可視化するために作られた、ホランドの六角形において、モノとデータはちょっとズレた位置関係にあるのです(ココ、下図)。勿論、これを統合することが求められているのですが、異なる領域にキャリアチェンジを図ることは容易ではありません。

従って、キャリアチェンジを図るに際しても、その相談者の適性や仕事観を把握する必要があります。我々、カウンセラーは種々のアセスメント方法を駆使して、それを可視化していきます。相談者は自身の特性、新しい仕事に求められる特性に対する理解を深めていくことができるので、次に何をすべきかが明確になっていくのです。

私はR-Iタイプで、キャリコンというSの領域に転身した人間です。対抗領域への転身の難しさは身に染みて分かっておりますので、同じようなことに悩む方のお役に立てると思います。

自分の目指すべきキャリアを明確にすることができる

私は前職の会社において、「50歳のキャリア研修」を受講しました。定年まで残り10年、それまでにたどり着ける役職、ポストがだいたい見えてくる時期です。残りの期間、働き甲斐をもって業務にあたっていただくことは、経営者にとっても重要です。

我々の世代はバブル前後に入社し、モーレツに働いてきた人が多いようです。自身の働き方なんて振り返る間もなく、「24時間働くこと」が美徳だった世代です。そんな皆さんには人生曲線を描いていただき、転機となったエピソードや、そこにある色々な思いを言葉にしていただきます。時に辛い経験であったりもしますが、それをもう一度見て、「自分は何を大事にしてきたのか?」を明確にしていただくのです。

来談時「定年後、どのようなキャリアを歩んでいくべきか悩んでいる」と言っておられた方、「新しい仕事に取り組みたいが不安」とおっしゃっていた方も、これまでのキャリアを棚卸しすることで、「今後も大事にしていくべきもの」が明確になるのです。過去の自分を肯定的に捉えることが出来れば、未来の自分に意識を向けられるようになる… そんな方はとても多いと思います。セカンドキャリアに悩む皆さま、ぜひご連絡下さい。

現在の会社で働き続ける意欲を高めることができる

異動や役職定年などにより、求められる役割が変わったことで、現在の会社における自分の存在意義を見失ってしまう方も多いようです。特に責任ある立場にあった方は、その立場から外れることで、将来への不安に襲われてしまうようです。

このような場合、私は相談者ご本人が描いている「未来のシナリオ」を敢えて描いていただきます。しかしそれは、とても辛いこと。しかし最悪の状況を描くことが出来れば、余程のことが無い限り、それ以上悪いことは起こりません。底を見てしまえば、そうならないようにするか、その事態に備えるだけです。その結果、現在の会社で意欲的に働く道が見えてくることもあるでしょう。無論、「新しい会社で働くこと」もあるかもしれません。どちらにしても、それを主体的に選ぶことが出来るようになります。

私は早期退職をした人間ですが、どうやったら現在の会社で意欲的に働くことができるのか? 一緒に考えさせていただきます。

適切な職業能力開発の方法を知ることができる

「新しく〇〇な仕事をしたいと思うのだけれど、どのようにしたら良いのか分からない」というお悩みもあります。また「卒業後、〇〇な仕事をしたいのだけど、今のうちに身に付けておいたらいいことはありますか?」といった学生さんの相談もあります。

このような相談は、ハローワークや教育機関のキャリアセンターの窓口の方が得意とする分野だと私は思います。沢山の選択肢を持っておられるので、私よりも、そちらに行くことをおススメします。

但し… 大学のキャリアセンターで働く知人に聴いたところ、「〇〇な仕事をしたい!」という前向きな学生さんは、自分で調べておられる方が多く、その確認や必要書類の準備のために窓口を訪れるようです。本当に支援が必要なのは、「何をしたいのか、ボンヤリしている人」だったにするようです。そんな方こそ、キャリアセンターを訪れて欲しいと言っていました。

私が力になれるのは、技術系人材が新たな領域に踏み出すための、職業能力開発ですね。元技術者・研究者ですので、その内情については通じております。その上で、どのような職業開発の手段があるのか、一緒になって考えさせていただきます。

再就職につなげることができる

再就職を望まれる方にも、いろいろなケースがあります。ご家庭の事情により前職を辞められたが、状況が変わったので再就職をしたいという方、病気やメンタル不調により退職したが、違う業種に再就職したいという方… 本当に色々なケースがあると思います。

正直なところ、「私に相談いただければ必ず再就職できる」などとは言えません。但し、どのような状況であるかはお伺いできます。我々キャリアコンサルタントは、様々な背景を持っており、得手不得手があります。お話しを聴かせていただいた時点で、私がお力になれないと判断した場合においては、その分野に精通した方を紹介させていただきます。

誠実に対応させていただきますので、まずはご連絡下さい。宜しくお願い致します。


以上、6つの観点で、私の得意不得意をお伝えしました。「へえ、そうなんだ… だったら話を聴いてもらえないかなあ」という方は、お気軽にご連絡下さい。直ぐにカウンセリングを強要したりしません。少しやり取りをして、興味をもっていただけたなら、「初回の無料カウンセリング」をしましょう。どうぞ宜しくお願い致します。□


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