先日8/21は、第23回キャリアコンサルタント試験合格発表日でした。ロープレ勉強会でご一緒した皆さんから、たくさんの吉報をいただきました。おめでとうございます。
残念ながら不合格となってしまわれた方は、今回の悔しさを忘れず、次回に向けて進みましょう。継続して勉強会に参加され、素晴らしい成績で合格される方を、私は何人も見てきました。週1回の勉強会に3か月参加したとして、計12回。再チャレンジの方は、その倍の数の経験を積んでいるのですから当然です。有資格者としての業務をスタートするにあたっては、むしろ近道かもしれません。
今回は、見事合格された皆さまに向けて、継続学習の大切さをお伝えします。
ブランクの怖さ
暑い日が続いていますので、怖い話をしましょう。毎週のようにロープレを行っていた方なら分かると思いますが、1~2週間、練習を止めただけで、あれ?となります。面接試験終了~合格発表までには、およそ1か月間ありますが、「合格してから再開しよう」と思っていると1カ月のブランクが空きます。すると、どうでしょう? 面接試験の口頭試問で「資格を取得したら、職場の皆さんの悩みを聴いてあげたい!」などと意気込んでいたのは噓のよう… すっかり試験前の日常業務に戻ってしまいます。
無論、普段から日常的に面接業務を行っている方はいいのですが、「これからキャリアドック制度を作っていきたい」などという方は要注意です。あっと言う間に、”カウンセリングの空気感”を忘れてしまいます。
ちなみに私は合格発表を待たず、勉強会に継続参加しておりました。そう… たとえ不合格となっても、そのまま居られるように(笑)。
経験代謝の深化
JCDAの実技試験において問われるのは「経験代謝を理解しているか?」です。資格取得後、どのようなカウンセリングスタイルをとるかは別にしても、試験で問われるのは経験代謝です。回を追うごとに論述問題の内容も深化しています。
また養成講座のカリキュラムも改良が加えられているようであり、私はその変化をハッキリと感じています。なぜなら、養成講座終了後の受験生のレベルが、どんどん上がっているのです。「自己概念の揺らぎが…」とか、「借りものの自己概念が…」とか、口をついて出てくる言葉が、我々18回のとき(2年前)と全く違うのです(笑)。
私は養成講座終了後も、「経験代謝?」なんていうレベルでしたので、「キャリアカウンセラーのためのスーパービジョン」を買って読み込みました。しかし今は、その内容が無料の冊子となっており、誰でも読めるんですよね。
経験代謝は日々深化しており、「以前、勉強した」くらいのレベルでは、昨今の受験生に負けてしまいます。これは、なかなかショッキングなことであり、「あ、やばい。後輩に負ける!」となりますよ。
職場での活かし方が分からない
皆さん、大志を抱いて資格取得に挑むのですが、いざ資格取得しても、”初めの一歩”を踏み出すのは容易ではありません。既にキャリア開発担当者ならまだしも、資格取ったら異動希望を出して…という場合、どのように企画を温めるかが重要でしょう。何より、ご自身の中で「キャリコン魂の炎」を消さないようにしなければなりません。このためには…
- 具体的にどんな人たちを支援したいのか? 学生/若手/中堅/ベテランなど
- どう支援したいのか? 悩み相談/制度作り/就職・転職支援…
- 他にどんな知識を身につけなければならないか?
などを具体化していかねばならないのです。ここからが本当の勉強かもしれません。教科書もガイドブックもありませんから… 私は会社辞めて独立してしまいましたので、今、改めてこの問題に向き合っています。
CDA資格継続
CDA資格は5年毎に更新が必要です。更新には100P以上が必要で、各種研修や勉強会を通じてポイント取得が必要です。CDA会員同士で実施する勉強会も対象ですから、適宜勉強会等に参加していれば自然に達成出来るでしょう。ちなみに先日キャリコン仲間の勉強会でVIA強み診断を実施してみたのですが、向学心や好奇心が高い人が多く、妙に納得しました。
まとめ
キャリアコンサルタント試験に合格された皆さま、継続的に勉強しましょう。止めてしまうと…
- カウンセリングの空気感を忘れる
- 経験代謝の深化についていけなくなり、後進に負ける
- 職場での活かし方が分からなくなる
- CDAの資格継続が大変になる
さあ、一緒に勉強しましょう。□
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