キャリコン実技試験(面接)の際、必ず訊かれる質問「資格をとったらどう活かしますか?」にどう答えるべきかついては、ココにも示しました。今回は就職や転職面接の際に良く使われる、STARというフレームワークを使ってみましょう。STARとは…
- Situation(状況)
- Task(課題)
- Action(行動)
- Results(結果)
の頭文字をとったものです。例えば、ガクチカ(=学生時代に力を入れたこと)について使うならば、
- (状況)私の学生時代は、ほぼコロナ禍でした。演劇サークルに入っていましたが、練習も公演もままならない状況でした。
- (課題)何といっても演者がマスクを外せないことが問題であり、それでは感情が伝わりません。また使える劇場は狭く、十分な換気が出来ないので、三密が避けられません。
- (行動)そこでリアル講演を諦め、リモート会議システム上でストーリーが展開される、独自のシナリオを、私が作成しました。それを動画にしてYouTube上にて公開しました。これならば、演者はマスクをする必要がなく、視聴者は自宅で閲覧できます。
- (結果)その動画は多くのメディアで紹介され、総再生回数10万回を達成。演劇サークルの評価を上げることができました。
こんな感じですね。貴方の凄さが面接官に伝わりますよね。「キャリコンとったら~」も同じノリで答えればいいのです。
- (状況)私は自動車部品メーカーの研究所に勤務し人材育成に従事しています。この業界は百年に一度という大変革の時にあります。
- (課題)研究者は、これまで専門としてきた技術領域から、新しい領域へ、テーマを転換せざるをえなくなっています。これは大きなキャリアチェンジなのです。
- (行動)私がキャリコン資格をとった際には、研究者のリスキリングを推進し、キャリアチェンジを支援したいと考えています。
- (結果)それによって、時代の変化に即した研究テーマへの転換を図り、会社の業績向上に貢献していきたいと思います。
どうです? どんな課題感を持って、何をしようとしているのか、簡潔かつ明確に伝わるのではないでしょうか? ぜひ、STARというフレームワークを使ってみて下さい。この答え方が身に付くと、相談者さんに対する模擬面接の指導にも活用できますよ。□
■口頭試問シリーズ