相談に対するハードルの高さ
11月19日は「国際男性デー」だったようです(NHK News Web)。
最近は「男らしさより自分らしさを大切にしたい」という相談も増えている一方で、まだまだ 男性はSOSを出しにくい傾向 がある、と報じられていました。
「男性は、『困っている』と言った瞬間に弱さを認めてしまうように感じ、葛藤が生まれる」
職場では、
悩み=弱み=見せるべきではないもの
そんな価値観が長く続いています。
特に技術系職場ではその傾向が強いかもしれません。
感情表現が苦手な理由
キャリアコンサルタント養成講座でロープレをしていた頃、ある女性受験生からこう言われたことがあります。
「おじさんって、あまり感情を表現しませんよね…」
経験代謝のカウンセリングでは
「事実」と「その時の感情」
を両方聴くことが大切と言われています。
ですが、中高年の男性、特に技術者の方々は、
「どう感じたかではなく、何が起きたか説明します」
と、事実だけを並べることが少なくありません。
そして時には、
「じゃああなたはどう感じるんですか?」
と聞き返されることさえあります。
戸惑う若い相談員が多いのも、よくある話です。
「感情」より「事実」で生きてきた世代
「男性は狩りへ、女性は共同体へ」
そんな昔からの役割と脳の違いも影響していると言われています。
ましてや技術系なら、なおさらです。
- 感想ではなく、仕様で語れ
- 感情ではなく、数値で判断しろ
- 主観ではなく、再現性のある根拠で話せ
そう生きてきた人に、急に「感情を話して下さい」と言われても、戸惑うのは当然です。
いま求められる「心の知能」
しかし今の時代、企業も組織も、人材評価も大きく変わりつつあります。
キーワードは、
Emotional Intelligence(EI:心の知能)。
自分や他者の感情を理解し、扱える能力。
これはチームワークにも、リーダーシップにも、組織の生産性にも直結し、今や重要なスキルとされています。
本当に強い人とは
本当に強い人とは、弱さを隠せる人ではありません。
「これは自分の苦手領域だ。力を貸してくれませんか?」
そう言える人。
自分を理解し、他者の力を引き出せる人。
それが、本物のリーダーです。
多くの経営者やエクゼクティブが、コーチや相談相手を持つのはそのためです。
相談できる人こそ、強い人なのです。
相談することは、弱さではなく「選択肢を広げる行動」
社内では話しづらいことも、
社外のカウンセラーなら安心して話せます。
公的機関なら無料、民間でも1時間あたり、数千円〜1万円台。
思ったよりハードルは高くありません。
話した後に生まれるのは、
「弱みを認めた自分」ではなく
「新しい視点を手に入れた自分」
です。
もし、いま一人で抱えているなら
- 職場の人間関係に疲れている
- これからのキャリアが見えない
- 誰にも話せないまま時間だけ過ぎている
そんな状態で耐え続ける必要はありません。
まずは一度、試してみませんか?
無料の初回相談で、あなたの話を丁寧に聴かせていただきます。
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