キャリアコンサルタント受験生のための、リモートロープレ会に参加するようになって、丸2年が経ちます。自身が受験生の頃からの参加であり、1~2回/週のペースですから、150回超、延べ450人あまりのお悩みを聴かせていただきました。
この勉強会では、簡単な説明を終えると直ぐ、ブレイクアウトルームに分かれます。養成講座で一緒だったメンバーも居れば、初対面の人も居ますが、自己紹介もそこそこに、直ぐにロープレを始めるのです。受験生の皆さんは、「今日はちゃんと出来るだろうか?」、「口頭試問で頭真っ白にならないだろうか?」と緊張の面持ち。順番を決める際も、もじもじしています。「さあ、さっさとキャリコン役やって、楽になりましょう!」と声をかけると、ようやく順序が決まりスタートします。
一人あたり30~35分のセッションを終え、約2時間後にブレークアウトルームからメインルームに戻るのですが、その時の参加者の皆さん、なんとも言えない満ち足りた表情をされているのです。ビフォー・アフターで比べたことはありませんが、Zoomのギャラリー画面から伝わってくる雰囲気が明らかに変化しているのです。
そこには…
- 勇気を持ってキャリアコンサルタント役に臨み、自身の課題に向き合った”達成感”
- 相談者役をやり、悩みを聴いてもらうことによって得られた ”気付き”
- 相互にフィードバックし合うことによって得た”信頼関係”
いろいろな思いや感情が混ざり合って、”今ここに在る”のですね。
但し、人によっては後日、高揚感の反動が出ることもあるようです。「終了直後はスッキリしたが、改めて課題が明確になり、落ち込んでしまった」という場合です。「3歩進んで2歩下がる」といった感じかもしれません。しかし確実に1歩前進しており、それは成長の過程に他なりません。
また人によっては、「カウンセリングが終わってスグは、まだモヤモヤしていた。けれど、2~3日してから、ふと、(あっ、こうすればいいんだ!)と気付くことができた」という人も居ます。本人も意識しないところで内省が進み、自然と答えが出ている… そんなこともあるんです。それがカウンセリングの醍醐味だと、私は考えています。□