キャリアコンサルティングと聞くと、
「自分の仕事のことを、専門外の人に理解できるのだろうか?」
と感じる技術者の方は少なくありません。
これは、私自身が技術職だったころに感じていた違和感と同じです。
技術者は“コンサル”に懐疑的になりやすい
専門職である技術者は、一般的なコンサルティングに対して厳しい目を向けがちです。
「業界経験もない人に、課題なんて分かるはずがない」
──私もそう思っていました。
しかし実際にコンサルティングが始まると、状況を俯瞰し、構造を整理し、問題を“見える化”していくプロセスに驚かされます。
専門知識を持っていなくても、客観的な視点から新しい問いを差し出してくれる。その結果、自分たちだけでは気づけない本質に触れられるのです。
キャリアコンサルタントも、構造化のプロ
キャリアコンサルタントも同じです。
相談者の専門領域を深く知っているわけではありません。
そのため、技術者の方からすると、
「この人に私の悩みが分かるのか?」
と最初に懐疑心が生まれやすい。
しかし対話が進むと、キャリアコンサルタントは “仕事の意味づけ” や “意思決定の軸” を整理するプロであることに気づいていただけます。
つまり、
「専門領域に精通しているわけではないが、物事を俯瞰し、対話を通して行動変容を促す」
という点では、両者は共通しています。
違いは「扱うテーマ」
一般的なコンサルは、組織の課題解決や業務改善など、“外側の問題”を扱います。
一方でキャリアコンサルティングは、
あなたの価値観・仕事観・意思決定の軸といった“内側の問題”を扱う
点が大きく異なります。
扱う対象は違いますが、
「相談者がひとりでは気づけない構造に光を当て、前に進めるように支援する」という点では、とてもよく似ているのです。
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